自閉症の子供の特徴は?保育園の気になる子を理解するために大切なこと

ともだち
 

今のクラスに自閉症の子がいるんだけど、自閉症のことってよくわからないから誰か教えて!

ママ
 

自閉症の子をもっと理解してあげたい!



という方いませんか?


元保育士のRisaです。


大学の時は、特別支援教育を学んでいて、発達障害のことを学び、その中で自閉症のことも学んできました。


また、実際に、自閉症の子どもたちともたくさん関わってきました。


今回は、「自閉症の子供の特徴」を保育士の方向けに紹介していきます。


この記事で紹介する情報は、「こころの健康情報局スマイルナビゲーター子どもの自閉スペクトラム症」を参考にしています。


自閉症の子供の特徴は?


保育園で子どもたちと関わっていると、「この子気になるな、自閉症かな?」という子いますよね。


気にはなるけど、自閉症の知識がないと、どのように関わっていいのか悩んでしまうこともあります。


また、すでに「自閉症の診断」が付いている子も保育園の中にはいます。


まずは、「自閉症」について紹介していきます。


自閉症ってどんな障害?


自閉症とは、発達障害の1つであり、脳の機能障害による先天性の障害です。

▼自閉症のことを全く知らない方は、こちらを読んでからをおすすめします。



保護者のしつけの問題や、育て方のの問題ではありません。


厚生労働省のHPには、

相互的な対人関係の障害、コミュニケーションの障害、興味や行動の偏り(こだわり)の3つの特徴が現れます。

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_develop.html



という記載があります。


自閉症は、「自閉症スペクトラム障害」の一つです。


スペクトラムって何?


この「自閉症スペクトラム障害」のスペクトラムって何?


という方も多いですよね。


スペクトラムとは、「連続体」という意味があります。


自閉症の典型的な特徴をもっていなくても、似ている症状がある場合は、広い意味で1つの障害として考えるために、自閉症スペクトラム障害という言葉があります。


自閉症スペクトラム障害


自閉症スペクトラム障害には、

・自閉症

・高機能自閉症

・アスペルガー症候群

・特定不能の広汎性発達障害



上記のような障害が含まれます。


自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群には、下記のような違いがあるので、覚えておくといいですよ。



保育園の中には、自閉症の子もいれば、高機能自閉症の子もいれば、アスペルガーの子もいます。

保育士は自閉症というよりも、「自閉症スペクトラム障害」という広い意味で、子どもたちを見ていくことが大切かもしれません。



ここからは、自閉症スペクトラム障害の子がどのような特性があるかを紹介していきます。


自閉症の特性である

・対人関係の特徴

・コミュニケーションの特徴(言葉)

・こだわり行動の特徴



に分けて紹介していきます。


自閉症の対人関係の特徴


自閉症スペクトラム障害の子の対人関係には、下記のような特徴があり、保育園でもこのような姿を見せることがあるかもしれません。

・人見知りをしない

・一人遊びが多い

・視線が合わない

・スキンシップが苦手



もしも、このような行動が見られたら、少し気にしながら見ていくといいかもしれません。


自閉症の子は、他の人に興味を持ちにくかったり、近くに人がいることを不安と感じたりするので、一人でいることが多いかもしれません。


自閉症のコミュニケーションの特徴


自閉症スペクトラム障害の子のコミュニケーションには、このような特徴があります。

・言葉の遅れ

・オウム返し

・名前を呼ばれても振り向かない

・指差しをしても大人と共有しようとしない

・要求を言葉や指差しで伝えずに、腕をつかんで連れていく



上記のような特徴があります。


自閉症と高機能自閉症は、言葉に遅れがあるので、それによってさらにコミュニケーションで困難を抱える場合があります。


また、コミュニケーションを取りたくないのではなく、コミュニケーションの取り方がわからない子もいます。


自閉症のこだわりの特徴


自閉症スペクトラム障害のこだわり行動には、下記のような特徴がみられます。

・手のひらを目の前でバタバタさせる

・くるくる回り続ける

・決まった場所に物を置きたがる

・同じやり方にこだわる

・特定の何かに注目し続ける



上記のような姿を見せることがあります。


くるくる回ったり、手のひらをバタバタさせるのは、こだわり行動でもあり、自己刺激の行動でもあります。


自分を刺激することで、安心することができるんです。


自閉症の子供の特徴を理解するには発達を知る


自閉症スペクトラム障害の子どもの特徴には、ここまで紹介してきたような特徴がありますが、さらに自閉症の子どものことを知るためには、「発達」を知ることが大切です。


子どもの発達を知ることで、さらに自閉症の子どものことを知ることができます。


発達については、下記の本を参考にしています。



写真が多く、育児の仕方や遊びについても参考になることが多いので、乳児の担任になる方は特に参考にしてみてください。


自閉症の子供を理解するために1歳を知る


自閉症スペクトラム障害の子どもは、1歳くらいからサインが出てくると言われているので、1歳の発達を知っておくことで、早期発見に繋げることができます。

発達障害は、早期発見、早期支援が大切だと言われています。



まず、0歳までの発達を下記にまとめます。

・話しかけるとじっと見る(6ヶ月)

・いないいないば~等の遊びを大人と楽しむ(約6ヶ月)

・知らない人を区別する(約6ヶ月)

・知っている人にほほ笑む(約7ヵ月)

・簡単な言葉を理解する(約9ヶ月)

・喃語と意味が一致する(11ヵ月)



自閉症スペクトラム障害に、特に関係する、対人関係や言葉の発達の部分中心にまとめました。


1歳からはこんな姿


1歳の発達はこんな感じです。

・意味のある言葉を使い始める「マーマ」「マンマ」(約1歳)

・指差し(約1歳1ヶ月)

・単語を話す(約1歳2ヵ月)

・ほしいものを指さしで伝える(約1歳3ヶ月)

・「ちょうだい」と言って差し出す(約1歳5ヵ月)

・お友だちと共感する(約1歳5ヵ月)

・表情やしぐさを模倣する(約1歳8ヵ月)

・30~50語の言葉を話す(約1歳9ヵ月)



上記のような姿が1歳では、見られていきます。


あくまでの月齢は目安であり、発達には、個人差があるので、個々の子どもを見ていく必要がありますよ。


自閉症の子の特徴は?


では、自閉症スペクトラム障害の子は、0歳や1歳の時にどんな特徴があるかというと、

・指差しをしない

・言葉を話さない

・一人で遊ぶ

・一人になれる場所を探している

・言葉での要求が見られない



上記のような姿を見せることがあります。


もし気になる子がいたら、保育園でも様子を見ていくことが大切です。


自閉症の子に気づかないことも多い


先ほど紹介した1歳の子の特徴は、比較的わかりやすいですが、アスペルガーの子や高機能自閉症の子は、1歳の時には、気づかないこともあります。


特にアスペルガーは、言葉に遅れがないので、学齢期間近まで保育士も保護者も気づかないこともあります。


しかし、少しでも早く気づくことができれば、保育士としてできることは、たくさんあるはずです。


そのためには、やっぱり発達を知ることが大切です。


自閉症の子供の特徴を理解するために2歳を知る


2歳の子どもの発達を下記にまとめます。

・並行遊びが活発になる(約2歳)

・200~300語を話す(約2歳3ヶ月)

・人の行動や感情を参考にする(約2歳6ヵ月)

・友達と遊びのイメージを共有する(約2歳9ヵ月)

・遊びの中の行為を言葉にする(約2歳11ヵ月)



上記のような特徴がみられてきます。


2歳になると、友だちとのやり取りも増えてくるので、友だちとのやり取りの様子に困難を感じている様子を見て、自閉症に気づくこともあるかもしれません。


自閉症の子供の特徴を理解するために3歳を知る


3歳の発達は下記のような特徴があります。

・800~1000語を話す(約3歳)

・なんで?どうして?と疑問が増える(約3歳)

・ルールのある遊びをお友だちと楽しめる(約3歳5ヵ月)

・ごっこ遊びをするようになる(約3歳7ヵ月)

・相手の気持ちを受け入れながら遊ぶ(約3歳8ヵ月)

・したいこと、してほしいことを具体的な言葉で表現できる(約3歳8ヵ月)

・役割を意識した遊びができる(3歳11ヵ月)



上記のような特徴があります。3歳になってくると、遊びの目的の共有やルールの共有をしたり、お友だちとのやり取りだけでなく、遊びの様子(相手の動き)を見ながら遊んだりすることが増えてきます。


しかし、自閉症スペクトラム障害の子どもは、対人関係やコミュニケーションに困難を抱えていることが多く、コミュニケーションが必要な遊びに入ると、なかなか一緒に遊ぶことができない、という姿が見られるかもしれません。

言葉には遅れがないはずなのに、コミュニケーションがなかなか円滑にいかないことがある、という姿を見る場面もあります。



また、相手の気持ちを理解することに困難を抱えたり、自分やお友だちの役割を意識しながら、遊ぶことが難しいという子もいます。


発達を知ることが重要な理由


ここまで、0歳から3歳までの発達についてまとめてきましたが、発達を知ることが重要な理由は、

〇 自閉症の特徴の理解を深める

〇 必要な関わりをすることに繋がる

〇 少しでも保育園で生活しやすいように準備できる



上記のように、「子ども理解」を深めたり、保育士として必要な援助をしたりするために大切です。


決して、できないことを見つけるためではありません。

例えば、指差しをなかなかしない子がいたら?

指差しをしないなら、大人のほうから、子どもの興味を持っていることに話をしていくのもいいかもしれません。

大人が指差しをして、指差しを通したコミュニケーションのモデルになることもできます。



また、コミュニケーションに課題を抱えている自閉症スペクトラム障害の子どもたちは、人と関わる機会も少なくなり、触れる言葉の数も減っていきます。


発達について学んでいれば、言葉の経験がどれくらい少ないのかに気づくことができます。そして、大人が意識をして、子どもが言葉に触れる機会を増やしてあげることができます。


また、できることに目を向けることも大切です。

自閉症スペクトラム障害の子どもたちは、全ての発達が遅れているというわけではないです。



発達に凹凸差があるのが、自閉症の特徴です。できる部分に関しては、さらに伸ばしてあげるような関わりをしてあげるのもいいかもしれませんね。


自閉症の子供の特徴を知ることで保育に生かせる


自閉症スペクトラム障害のことを知ることは、気になる子を「自閉症」として決めつけるのではなく、保育に生かすためです。

「この子は自閉症だから…」と決めつけるために必要なのではありません。



自閉症の特徴や、子どもの発達について知ることで、その子に合う関わりや必要な援助をすることができます。


困難を抱えることに気づく


子どもの発達と自閉症スペクトラム障害のことを知ることで、自閉症(もしくは気になる子)は、どんなことに困難を感じながら生活しているのか、を気づくことができます。


困難を感じながら生活している子がいるなら、

・保育士として

・クラスとして

・保育園として

・保護者と協力して



上記のように様々な面から、どのように関わっていけばいいのかについて考えることができるはずです。


一人の人間として関わる


そして、大切なことは、どんな子も「一人の人間」として関わることではないでしょうか?


これを読んでいるあなたにも、「周りの人からはこんな風に関わってほしいな」「こういうのは嫌だな」というのがあると思いますが、そういうのは、子どもにもあるはずです。

自閉症の子は、「こういうのがいい!」「これは苦手!」というのが、他の子より特徴的かもしれません。



しかし、一人の人間として子どもたちと関わっていれば、そういうのにも柔軟に対応することができるようになってきます。


自閉症の特徴を、その子の個性として、考えることができたら、その子も周りにいるお友だちもみんな楽しい保育園生活が送れるはずです。


▼自閉症スペクトラムの子どもの援助がさらに知りたい方。



自閉症の子供の特徴と発達を知ることが保育士は必要


ここまで、自閉症の子供の特徴について紹介してきました。


自閉症の子は、

・対人関係の課題

・コミュニケーションの課題
 (言葉の遅れ)

・こだわり



上記のような特徴があります。(詳しい特徴については、スクロールして戻って確認してみてください)


また、自閉症の特徴をさらに詳しく理解するためには、子どもの発達について(特に、自閉症が課題として抱えやすい対人関係や言葉の発達)確認しておくことが大事です。


さらに自閉症について学びたい人へ


ここまで、読んでさらに自閉症について、学びたいと思った方は、ぜひこちらの本を読んでみてください。



こちらは、自閉症でありながら作家活動も行っている「東田直樹さん」の著書です。


自閉症の方の言葉にならない気持ちについて、知ることができます。



上記の本は、自閉症とはどんな特徴を持った人なのか、学童期、青年期にはどんな特徴見られるか、支援(援助)について学ぶことができます。


繰り返しになりますが、保育士が自閉症について学ぶことは、子どもを障害児、支援児として見るためではなく、保育士としてできる援助や関わりを多くすることに繋がります。


ぜひ、この記事がきっかけで、発達障害について学ぶ機会が増えたら嬉しいです。


ということで、今回は終わりにします。

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