子供が離乳食を口から出すのは理由があった。発達を見ていくとわかる

保育学生
 

子供が離乳食を口から出しちゃうんだけどなんでだろう?

ママ
 

離乳食って本を見ながらやっているけど、よくわかってない



という方いませんか?


元保育士のRisaです。


離乳食は、子どもにとって「食べる」という機能を獲得するとても大切なことです。


しかし、ちゃんと学ぶ場ってあまりないですよね。


今回は、「子どもが離乳食を口から出す理由」を「子どもの発達」という視点から紹介していきます。


子供が離乳食を口から出すのは理由があった


子どもが離乳食を口から出すと、大人は「嫌だな…」「なんで口から出しちゃうんだろう?」と疑問に思ってしまいますよね。


子どもが離乳食を口から出すのは、理由があります。



上記のように、口の中に固いものが入ると、吐き出してしまうのは、子どもの正しい反応なんです。


特に離乳食中期によくみられる反応です。


子供が離乳食を口から出すのは続かない


子供が離乳食を口から出すと、心配になってしまう気持ちはとってもわかります。


しかし、一生吐き出すわけではありません。

その時期にハマっているだけ、という場合もあります。



子どもの「食べる」ことに関する発達を知ることによって、子どもの食に関する反応もわかりますし、離乳食の進め方の参考にもなります。

・新生児

・離乳食初期

・離乳食中期

・離乳食後期



上記の時期にわけて、子どもの発達について紹介していきます。


新生児期は大人ができないことができる


新生児の時期は、ミルクしか飲みませんが、この時から「食べる」ということができるように、日々成長しています。


新生児には、人間の面白さを感じられる特徴がたくさんあります。


赤ちゃんの食べる力はお腹にいる時から始まる


赤ちゃんの「食べる」ことに関する発達は、実はお腹の中から始まっているって知っていましたか?

・8週目:上唇に何かが触れると、首や上体を動かす

・12週目:口を閉じることができるようになる
     羊水を読み込むようになる

・22週目:口をすぼめるようになる

・28週以降:指を口の中に入れて強く吸う



上記のように、ママのお腹にいる時から少しずつできることが増えていきます。


赤ちゃんがおっぱいを飲める理由


お腹がの中で「食べる」ことに繋がる経験・発達をしてきたことで、生まれてすぐにミルクを飲むことができるようになります。


でも、赤ちゃんってどうやってミルクが飲めるんだろう?と気になる方いませんか?


新生児の赤ちゃんは、おっぱいを飲みやすい身体になっているんです。

・おっぱいを飲みやすい口の形

・口の中は舌でいっぱいで空間がない

・ほっぺは膨らんでいる

・上あごに吸うくぼみがある



上記のような口の形をしており、舌を前後上下に動かすことでおっぱいを飲めるようになっています。

大人の口の中は、舌でいっぱいではなく、空間がありますよね。



また、新生児の赤ちゃんにとっておっぱいを飲むことは、お腹が空いたから飲むのではなく、反射的な行為になります。


新生児と大人の違い


新生児の赤ちゃんと私たち大人には、「食べる」という行為に大きな違いがあります。


一回、飲み物を飲んでみてください。


私たちは、口の中で飲み物(液体)を1つにまとめて、息を止めて飲みます。


しかし、新生児の赤ちゃんは、鼻呼吸をしながら飲むことができるんです。

確かに、赤ちゃんって夢中になっておっぱいを飲んでいますよね。



私たちにできないことが、赤ちゃんにはできるんです。


また、私たちが食べ物を食べる時は、唇を閉じて舌を動かし奥歯に食べ物が乗るように動かしますが、赤ちゃんの場合は、唇と舌とあごが一緒にしか動きません。


離乳食初期は唇の動きがポイント


新生児から成長し、いよいよ離乳食が始まります。


なぜ離乳食を食べるのかというと、「成人の嚥下ができるようになる」これが目標です。


離乳食を食べることが目標というよりも、「嚥下ができるようになる」ことが目標だと思うと、子どもへの関わり方も変わってくるかもしれません。


離乳食を始める時期


離乳食を始める時期は、「5ヵ月」が目安とされていますが、必ずしも5ヵ月からスタートというわけではありません。

・おすわりが安定している

・スプーンに慣れている



上記も大切なポイントです。


これらの発達は、個人差があるので子どもに合わせて離乳食を始めることが大切です。


離乳食初期は唇の動きを見ながら進めていく


離乳食初期は、唇の動きを見ながら行うことが大切です。


最初は、スプーンを口の中に入れても赤ちゃんは唇を閉じないので、流し込むことが必要です。


しかし、次第に舌の上にスプーンが乗ると、唇が閉じるようになります。


唇が閉じるようになったら、唇の動きをみて閉じたら、スプーンを引き抜くようにします。

赤ちゃんをしっかり見ながら行うことが大切ですね。



また、食べ物を口の中に入れる時は、赤ちゃんの舌の前方に乗せることが大切です。


舌の前に乗せることによって、子ども自身が食べ物を舌の前から後ろに送って飲み込むようになります。


食べ物を飲み込むために必要なこと


人間が食べ物を飲み込むためには、4つのふたを閉めることが大切です。

・唇

・軟口蓋:食べ物が鼻のほうにいかないようにする

・喉頭蓋:気道に食べ物が流れないようにする

・声帯:気道に誤って入ってしまったものをむせて入らないようにする



上記4つのふたを閉めて、私たちは食べ物を飲み込んでいるんです。


無意識の中でこれらをやっていると思うと、人間って面白いですよね。


離乳食中期は超重要な時期


離乳食中期は、「子どもの食べる」において最も大切な時期です。


ここで、丁寧に離乳食を進めないと、

・噛まない子

・丸のみする子



上記のような問題に繋がってしまいます。


離乳食中期は、こした食べ物もいったん形をまとめてから与えることが大切です。


子どもが離乳食を口から出す理由


離乳食中期になると、冒頭でも紹介したように、食べ物を口から出すことが起こりやすくなります。


その理由を知るためには、子どもがどのように食べているかを知ることが大切です。

・口に食べ物が入る
  ▼
・舌と上あごの間に挟む
  ▼
・舌の上下運動で押しつぶす
  ▼
・食材の食感を感じる



上記のように食べ物を食べます。


食材の食感を感じながら食べているので、初めての食感や硬いなと思うものが口の中に入ると、口から出してしまうんです。

「何か危ないぞ」と思って口から出していると考えると、赤ちゃんって頭がいいなと思いませんか?



子どもが口から出すからと言って、口の奥の方に食べ物を入れてしまうのは、NGです。


噛まない子、丸のみする子になる原因になってしまいます。


口から出すことも正しい反応だと思って、変わらず舌の前の方に食べ物を乗せてあげましょう。


口から出してしまった時は、食べ物が固すぎなかったか、大きすぎなかったかなど、食べ物の形態を見直すことも大切かもしれません。


離乳食中期の食べ物のやわらかさ


離乳食中期は、舌の運動によって食べ物を潰しながら食べるので、それに合う柔らかさにすることが大切です。

・舌で押しつぶせる柔らかさ

・1㎝くらいの形



上記を意識して準備してみてください。


舌で押しつぶせる柔らかさは、実際に食べてみたり、指で挟んで押しつぶしたりしながら確かめてみましょう。

季節によっても食べ物の硬さが変わるので、その都度確かめることが大切です。



子どもの様子を見ながら、その子に合う柔らかさ、形で食べることができるといいですよね。



離乳食後期は噛めるようで噛めない


離乳食後期になると「噛む」という行為が始まります。


しかし、「噛む」行為が始まりますが、まだまだ練習中の段階です。


離乳食後期の子の「噛む」は、舌で歯茎に運んだ食べ物をすり潰すことを言います。


噛む行為が始まる理由


なぜ「噛む」行為が始まるか、ここを知っておくことは大切です。

・口の知覚や口の運動機能が備わる

・噛まなければいけない食べ物が入ってきて、そのまま飲み込むことができないことに気づく



上記のように、子どもが成長し気づくことによって、「噛む」ことができるようになります。


口の中の機能が発達していないのに、硬いものをあげても噛むことはできないので、注意が必要です。


離乳食後期の子の発達


離乳食後期の子どもは、「噛む」ことができるようになり始めますが、その「噛む」行為は、歯茎で噛むので、歯茎で噛むことができる食べ物を与えなければいけません。

・繊維質の野菜(ごぼう、アスパラなど)

・葉物野菜(ほうれん草など)



上記のような食べ物は、まだまだ噛むことは難しいです。


また、この頃の子どもは、舌は動かせますが食べ物と唾液を混ぜることが難しいので、繰り返し噛む「かみかみ」はまだできません。

飲み込めないからと言って、かみかみを強要しても子どもはできないので、注意してください。



どの時期も子どもの発達に合わせて、離乳食を進めていくことが大切です。


子どもが離乳食を口から出すのは発達の1つ


ここまで、離乳食後期までの子どもの「食べる」ことに関する発達を紹介してきました。


子どもが離乳食を口から出してしまう行為も、発達の1つで正しい反応です。

子どもの発達が見えてくると、一見嫌だなと思う行為も大事なんだなって思えるようになりませんか?



子どもの発達を知ることで、子どもの行為1つ1つの意味がわかってきて、今まで以上に子どもと向き合いやすくなるはずです。


離乳食後期までの発達を簡単におさらいしておきます。

・新生児:舌を前後上下に動かしながらおっぱいを吸う

・離乳食初期:スプーンが口に入ると、唇が閉じない状態から閉じるようになってくる

・離乳食中期:とっても大事な時期
       舌で押しつぶしながら食べる

・離乳食後期:歯茎で噛みながら食べる



ポイントを押さえながら、子どもと食べることを楽しむことができるといいですね。


離乳食の進め方は口の動きをよく見よう


離乳食の進めるときは、口の動きをよく見ていくことが大切です。


「〇ヶ月だからこれをあげよう」と決めるのではなく、口の動きを見ながら進めていったほうが、うまくいきます。


子どもの口の動きには、下記のような特徴があります。

・離乳食初期:唇を閉じるのがうまくできない
       飲み込むときは唇が閉じる
       舌の動きは前後のみ

・離乳食中期:舌を上あごに押し上げて食べ物をつぶす
       唇を閉じるのも上手になってくる
       舌の動きは上下に動く

・離乳食後期:唇が閉じることができる
       舌の動きは左右に動くようになる



上記のような特徴があるので、参考にしてみてください。


ということで、今回は終わりにします。


▼さらに子どもの嚥下発達について知りたい方は、この本がおすすめです。



▼子どもの発達に関する記事はこちらから。

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