保育の言葉がけ4つのポイント。保育士の言葉で子どもは変わる

保育学生
 

保育中の言葉がけって大切なことはわかるんだけど、どんな言葉がけがいいのかな?

ママ
 

保育の言葉がけをさらに学びたい



という方いませんか?


元保育士のRisaです。


「言葉がけ」ってかなり悩みますよね。


この子には、こんな言葉がけがいいかな?この子には、別の言葉がいいよね、など考えながら保育している保育士さんが多いはずです。


今回は、「保育の言葉がけのポイント」について紹介していきます。


言葉がけに正解はありませんが、参考になれば嬉しいです。

◇この記事の内容◇

・保育士の言葉がけのポイント

・言葉がけの参考になる本の紹介

・保育士が話す言葉の力



上記を知ることができます。


この記事は、少し長めですが、自分の保育の学びを本気で深めたい!と思っている方は、最後まで読んでみてください。


保育の言葉がけ4つのポイント


保育士の言葉がけのポイントは、大きくわけて4つあります。

・子どもの世界で物事を見る

・保育士の言葉を豊かにする

・子どもの行動を言葉にする

・学びに繋がる言葉をかける



上記が保育で意識したい言葉がけのポイントです。


保育士が話す言葉には、子どもに大きな影響を与えます。

・語彙数    ・算数

・空間的推論  ・読み書き 

・粘り強さ   ・自己コントロール

・倫理観    ・ストレスへの反応

・自己肯定感  ・挑戦する気持ち

・自律



まだまだたくさんありますが、保育士の言葉は、様々な場面や子どもの発達に影響してきます。


子どもが生まれ持った力を発揮することができるか、できなかは、子どもに関わる大人の言葉や関わり方次第とも言うことができます。


保育の言葉がけを学ぶおすすめ本


保育士が話す言葉は、子どもの発達に大きな影響を与えることができるわけですが、「言葉がけ」を詳しく学びたいという方は、この2冊がおすすめです。



今回、この記事を書く上でもかなり参考にした本になります。



上記の本は「気になる子(発達障害児)」向けに書かれた本ですが、普段の保育に生かせる言葉がけがたくさん紹介されています。


具体的な場面に合う言葉がけを、学ぶことができる本です。

・3000万語の格差
 ▶論理的に子どもの言葉の発達、大人の言葉がけについて学びたい方向け

・魔法の言葉がけ
 ▶具体的な場面での言葉がけについて学びたい方向け



こんな感じになっています。


保育の言葉がけについて学ぶ機会は少ない


保育の言葉がけは、大切なことは頭で理解していても、実際に学ぶ機会は少ないのではないでしょうか?


「経験」を通して、「こっちがいいのかな?」「これはよくなかったな」と考えることが多いという保育士さんが多いように思われます。


もちろん、保育において経験は、とっても重要です。


ただ、たまには「言葉がけ」について、学んでみるのもいいと思いませんか?


知識があなたの経験にプラスされ、さらに保育に生かすことができるはずです。


では、4つの言葉がけのポイントを見ていきましょう。


子どもの世界で物事を見る


保育の言葉がけ1つ目のポイントは、「子どもの世界で物事」を見るということです。


保育士は、保育士の世界で物事を見るのではなく、子どもの世界で物事を見ることによって、子どもが求めている言葉をかけることができます。

・共感する

・子どもの行為・遊びに興味を持つ

・赤ちゃんの言葉を理解しようとする

・保護者のことも理解する



子ども世界で物事を見るためには、上記のようなことを意識してみてください。


共感する


保育士は、子どもに「共感する」ことが大切です。


子どもは、自分とは違う世界の見方をしていることを理解して、子どもが見ている世界に共感を示すことが大切です。

・子どもの立場で見る

・子どもの立場で経験する

・子どもの立場で聞く



「子どもの立場」を大切にすることによって、子どもの気づきに共感することができ、必要な援助をすることにも繋がります。


「共感の言葉」は、子どもにとって、信頼する大人と気持ちを共有することができた、という喜びにもなります。


子どもの行為・遊びに興味を持つ


共感と同じような内容になりますが、「子どもの行為・遊びに興味を持つ」ということも大切です。


子どもの行動に興味がなければ、共感することができないかもしれません。


子どもと同じ目線になって、子どもの興味の持っていることを見たり、一緒に遊んだりしてみましょう。


どんな言葉がけが必要なのか、見えてくるはずです。

☆ポイント☆

子どもの遊びの邪魔にならないように言葉がけすることが大切



どんな言葉がけをすればいいかわからない時は、子どもの動きを言葉にしてみるといいですよ。


子どもの動きを言葉にすることは、子どもにとって安心感(見てくれている)に繋がるだけでなく、自分の行為と言葉を結びるけることにもなり、言葉の発達を促します。


赤ちゃんの言葉を理解しようとする


赤ちゃんの言葉を理解しようとすることも大切です。


赤ちゃんは、たくさんの方法で自分の気持ちを伝えようとしていますが、保育士が理解しようとしなければ、いつまでも理解することはできません。


赤ちゃんの言葉を理解するときも「子どもの世界で物事を見る」ということが大切です。


▼乳児の言葉の発達はこの記事で学べる!



保護者のことも理解する


保育の言葉がけからは少し脱線しますが、保護者のことを理解することも大切です。


子ども一人ひとり違うように、保護者も一人ひとり違います。


また、それぞれの生活環境も全く違います。


保護者の立場にたって、保護者を理解しようとすることは、子どもを理解することにも繋がり、保育中の言葉がけのヒントになるはずです。


保育士の言葉を豊かにする


保育の言葉がけ2つ目のポイントは、「保育士の言葉を豊かにする」です。


自分の話す言葉に自信ありますか?

りさ
りさ

私は正直ありません…。



しかし、自信がないとは言っていられないくらい、保育士の言葉の豊かさは子どもに影響を与えます。


下記のようなことを意識してみてください。

・保育士の言葉を豊かにする

・コミュニケーションのモデルになる

・保育士の言葉を増やす



上記を意識することで、子どもにプラスの影響がありますよ。


保育士の言葉を豊かにする


保育士は、自分の言葉がけをできるだけ豊かにしていけるようにしましょう。


とは、言っても難しいことではありません。

・とりさんがいるね
 →カラスさんがいるね
 →ハトさんがいっぱいいるね

・車だね
 →車がビューンって走っているね



上記のように、今まで子どもに話していた言葉を少し充実させることができれば、子どもにとってポジティブな影響をもたらします。


難しいことではないですが、意識するかしないかで、自分が話す言葉は間違いなく変わってくるので、ぜひ意識してみてください。


コミュニケーションのモデルになる


保育士の話す言葉は、子どもにとってコミュニケーションのモデルになっているという意識も大切です。


保育士が子どもと話す言葉だけでなく、保育士同士で話す様子も子どもたちは見ています。


子どもの前で行う全てのやり取りが、

・子どもの語彙力

・話のスタイルの見本

・正確な文法を育てる



上記のような意識を持つことができれば、どのような話し方をすればいいのか、それぞれ考えることができるのではないでしょうか?


保育士の言葉を増やす


保育士自身の語彙数を増やすことも大切です。


豊かな言葉に囲まれて育った子どもは、豊かな言葉を身につけることができます。


保育士の語彙数が少ないということは、子どもの語彙数も少なくなってしまう可能性があります。

・幅広いジャンルの本を読む

・様々な人と会話する

・たくさんの経験をする



上記のようなことをすることによって、語彙力を伸ばすことができます。


現代は、短縮された言葉で会話が成り立ってしまう傾向があり、語彙力が衰退しやすいので、保育士は自分の言葉を増やすことを意識することが必要かもしれません。

りさ
りさ

高校生のころとか「かわいい」だけで会話が成り立っていたな…と思い出します…。





子どもの行動を言葉にする


保育の言葉がけ3つ目のポイントは、「子どもの行動を言葉にする」です。


これは、比較的実践的な内容になるかと思います。

・子どもの思いを言葉にする

・育児行為を言葉で表現しながら行う

・子どもの言葉を膨らませて返す



上記を意識しながら、保育中の言葉がけの量を増やしていきましょう。


子どもの思いを言葉にする


子どもの思いを言葉にする、これを実践している保育士さんは多いのではないでしょうか?


言葉では表れない子どもの思いを受け取って、保育士は「眠いの?」「ちょうちょういたね」など言葉にしますよね。


普段何気なくやっていることかもしれませんが、これがとっても大切です。


保育士が、子どもの思いを言葉にすることで、言葉と気持ちが繋がっていきます。


また、子どもが泣いている時も思いを言葉にしてあげましょう。

〇子どもが泣く→何かしらのストレスを感じている

×無言で抱っこする

〇大丈夫だよ、お腹空いたのかな?と言葉をかけて抱っこする



上記のように言葉をかけながら関わることで、子どもは自分の思いを受け止められたと感じることができます。


育児行為を言葉で表現しながら行う


つい忘れがちですが、大切なことは、育児行為を言葉にしながら行うことです。


育児行為を言葉にするとは、どういうことなのか、下記を参考にしてみてください。

〇オムツ替え

・「ズボン脱ぐよ」→ズボンを脱がせる

・「いっぱいおしっこ出たね。オムツ新しいのにしようね」

・「オムツ脱ぐよ」→オムツを取る

・「新しいオムツ履くよ」→新しいオムツを履かせる

・「綺麗になって気持ちがいいね」

・「ズボン履くよ」→ズボンを履かせる

・「終わったよ。おっきしようか」→起き上がらせる



上記のように育児行為は、全て言葉にすることが大切です。


このように関わることで、

・言葉と行為が結びつく

・聞く語彙数の増加

・安心感(これから何をされるのかわかる)

・日常の生活の流れを知る



上記のようなことに結びつきます。


育児行為を言葉にすることは、子どもが大きくなってからも大切です。

☆ポイント☆

子どもが大きくなると逆に言葉をかけるのを忘れてしまいがちなので、注意。



意識していないと、つい忘れてしまうので、保育中は常に意識しておくことが大切です。


子どもの言葉を膨らませて返す


子どもに発語が見られるようになってきたら、子どもの言葉を膨らませて返すことも大切です。

・一語文→二語文、三語文で返す

・二語文や三語文→文章で返す



上記のように意識してみると、簡単に子どもの膨らませることができるかもしれません。


たとえ、一語文であってもそこにはたくさんの意味が隠れています。


その言葉に表れない思いを、保育士が丁寧に言葉にしてあげることによって、子どもは大好きな先生と気持ちを共感できた!と感じることができます。

☆ポイント☆

保育士が膨らませて言葉を返すことによって、子どもはたくさんの言葉を聞くことができる



ぜひ、意識してみてくださいね。


学びに繋がる言葉をかける


保育の言葉がけ最後のポイントは、「学びに繋がる言葉をかける」です。


保育士の言葉がけ1つで、子どもはコミュニケーションだけでなく、学びにも繋げることができます。

・子どもの反応を待つ

・オープンクエスチョン

・選択肢を与える

・理由を話す

・算数に関係する言葉をかける



上記を、どのようにやればいいのか?


早速みていきましょう。


子どもの反応を待つ


保育の言葉がけで、学びに繋げるためには「子どもの反応を待つ」ということが大切です。


話し始めの子どもは、言葉を探すのに時間がかかります。


質問をしてもすぐに答えることができないかもしれません。


そこで、保育士が話をしてしまうと、子どもが話す機会を奪うだけでなく、子どもの考える機会も奪ってしまいます。

☆ポイント☆

子どもに言葉を探す時間を与える



ぜひ、意識してみてください。


オープンクエスチョン


オープンクエスチョンとは、答えが複数ある質問のことを指しますが、子どもの言葉の発達に合わせてオープンクエスチョンを積極的に使っていきましょう。

・オープンクエスチョン
 ▶何して遊びたい?
 ▶どんな動物が好き?

・クローズドクエスチョン
 ▶これ何?
 ▶動物は好き?



オープンクエスチョンをすることによって、子どもの頭の中では、

・たくさんの単語

・たくさんのアイディア

・たくさんの気づき



でいっぱいになります。


このように考えることによって、これから必要になってくる「問題解決スキル」にも繋がっていきます。

☆ポイント☆

「これ何?」よりも「どうする?」を大切に。



選択肢を与える


オープンクエスチョンがまだ難しい年齢の時は、選択肢を与えることで、考えるきっかけになります。


「給食を食べたくない!」という場面で、考えてみましょう。

〇子ども:食べたくない!!

〇保育士

・お腹空いてないのかな?

・あ!今日の給食は、ご飯とお肉と、ほうれん草のおひたしだ。

・ほうれん草のおひたしは、ちょっと苦手かな?

・○○くんは、ご飯とお肉どっちから食べる?

・ご飯か!テーブルまでは先生と行く?自分で行く?



実際の場面では上記のようにはうまくいかないと思いますが、「どっちにする?」という選択肢を与えることで、子どもは考えざる得なくなります。


意思決定を自分ですることによって、責任感が生まれ次の行為に結びつきやすくなる場合があります。


理由を話す


保育士が「理由を話す」ということも、子どもの学びに繋がる言葉がけです。


子どもって登ってはいけない場所に登ってしまうことありますよね。


そこで、「そこには登っちゃだめ!」と伝えるだけでは、子どもの学びにはなりません。

・椅子に登ると、グラグラして落ちちゃうことがあるよ。

・落ちたら、頭ゴツンして怪我して痛くなっちゃうから椅子には登らないよ。



上記のように、「ダメな理由」を伝えるようにすることがポイントです。


ダメだけを言われた場合、子どもは行動を制止されたと感じだけですが、理由を説明されれば、子どもは、自分の行動を考えることができます。

☆ポイント☆

「危ないから」は子どもにとってわかりにくい表現。
(危ないとは??ってなる)

もっと具体的な言葉で伝えたほうがいい!



危険な行為は、「ダメ」と言ってしまうことが多いですが、「ダメ」と先に言ってしまったら、そのあとに理由を説明すればOKです。


算数に関係する言葉をかける


算数って小学校になったら学ぶこと、だと思っていませんか?


乳幼児期の言葉がけで、算数の学びに大きな影響がありますよ。

・小学校で初めて算数に出会う

・乳幼児期から数や形に触れている



上記の2つを比べて、どちらがいいと思いますか?


もちろん、乳幼児期から算数に親しんできた子のほうが、学童期の算数の学習に強くなります


保育士が算数に関係する言葉をかけることは、子どもの算数の力を伸ばすことに繋がるんです。

・数そのもの(数えるなど)

・形について
 (様々な面から形を見てみる)

・計測する
 (大小、速い遅いなど)

・パターン探し



保育の中でできることは、上記のようにたくさんあります。

今月は「数の概念」に関係する言葉がけを意識してみようかな



と月ごとにテーマを決めると、言葉がけがやりやすくなるかもしれません。


保育の言葉かけに‌気になる疑問


長くなってきましたが、大丈夫ですか?


最後に保育の言葉かけに関する疑問やちょっとしたコツを紹介していきます。


赤ちゃん言葉はどうなの?


赤ちゃん言葉は、使ったほうがいい!使わないほうがいい!


どちらの意見もあります。


個人的には、赤ちゃん言葉はアリです。


赤ちゃん言葉は、

・高い音で赤ちゃんが音を認識しやすい
   ▼
・自分が使う言語を学ぶ手助けになる



このような特徴があります。


高い音であり、単語を伸ばして話す赤ちゃん言葉は、赤ちゃんにとって言葉して理解しやすいんです。


こそあど言葉は注意が必要


「こそあど」言葉を使う時は注意が必要です。


赤ちゃんにとって「これ」「あっち」「そこ」などの言葉で表現されるものは、実際に見ることができないため、理解することが難しいです。


「こそあど言葉」は多用せず、何を指して話をしているのか、はっきり伝えることが大切です。


子どもの力を伸ばす言葉がけって?


せっかく言葉をかけるなら、子どもの持つ力を引き出すことができる言葉をかけてあげたいですよね。


子どもの力を伸ばすのに最適な言葉がけは、

ポジティブな言葉



です。


ポジティブな言葉は、自己肯定感を育て、粘り強さにも繋がっていきます。

・過程を褒める→努力って楽しい!

・良い行動を褒める→習慣となる

・具体的に褒める



上記を意識しながら、褒める(ポジティブ)言葉をたくさん子どもにかけてあげることによって、子どもの力はどんどん伸びていきます。


言葉がけが変われば保育が変わります


ここまで、保育の言葉がけのポイントについて紹介してきました。

・子どもの世界で物事を見る

・保育士の言葉を豊かにする

・子どもの行動を言葉にする

・学びに繋がる言葉をかける



4つのポイントを意識すれば、間違いなく今まで以上に素敵な保育に繋がるはずです。


最初からできる人もいるけど


今回紹介してきた、「言葉がけ」ですが、保育士の中には、学ばなくても本能的にできる人もいます。


しかし、そういう人たちだけではありません。

りさ
りさ

少なくても私は違いました。

子どものシャツをズボンに入れる時、平気で無言で後ろから入れてました。



しかし、子どもの発達、保育士に必要な知識を学ぶことによって、少しずつ改善することができるようになりました。


もし、今回この記事を読んで、気づくことがあったら嬉しいです。



ということで、今回は終わりにします。


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