幼児の睡眠の発達に関係している5つの要因.21時まで寝てほしい

保育学生
 

幼児の睡眠の発達が知りたい!

ともだち
 

幼児の睡眠の発達に影響していること
って何があるの?



という方いませんか?


フリーランス保育士のりさです。


日本の幼児の睡眠がかなり、大変なことになっていること知っていますか?


今回は、「幼児の睡眠の発達」について紹介していきます。

▼ちなみに、乳児の睡眠の発達はこちら

◇記事の内容◇

・幼児の睡眠の発達に影響を与えているもの

・幼児に必要な睡眠

・母親の影響の大きさ

・必要な睡眠を確保するために



幼児の睡眠の発達に関係している5つの要因



日本の子どもは、世界的の子どもたちと比べると「寝ない」と言われています。


日本小児保健協会の調査(2010年)を見ると、22時以降に寝る3歳~6歳児は、約3割いることがわかります。


夜遅く寝ることは、睡眠の発達に影響があるだけでなく、子どもの発達全体に影響があります。

幼児の睡眠の習慣は、中学生になってからも影響がありますよ。



日本の幼児が寝ていない原因は、以下が関係しています。

・テレビ・スマホ・ゲーム

・就寝時間のズレ

・不規則な生活

・忙しい夜の時間

・日中の活動内容



テレビ・スマホ・ゲーム


幼児の睡眠を阻害している要因1つ目は、「テレビ・スマホ・ゲーム」です。


大人がスマホを手放せないように、子どももメディアから離れられなくなっています。

3歳くらいになると、タブレットだって簡単に操れます。



テレビ・スマホ・ゲームに触れている時間が長くなると、単純に時間が過ぎていくだけではありません。


明るい画面を長時間見ることによって、夜になっても脳が覚醒した状態になってしまい、なかなか寝られなくなります。


保育園の子どもたちを見ていても、スマホ・タブレットを使っている子はたくさんいます。


スマホなどは、音声認識機能があるので、文字が読めない3歳くらいの子でも、

hey!siri!○○が出てくるゲーム教えて



と言えば、やりたいゲームをダウンロードできます。


大人が気づいていないところで、いつまでも使っているかも…。


メディアは、便利な部分が多いですが、幼児期の睡眠の発達には、大きな影響を与えてしまっています。


就寝時間のズレ


2つ目の要因は、「就寝時間のズレ」です。


幼児の睡眠と生活リズムに関する研究」によると、1週間の中で寝る時間に1時間以上ずれがあると、朝の起床がスッキリしないと、述べられています。


平日は22時寝て、休みの日は20時寝るなど就寝時間がズレると、睡眠の習慣が身につきにくくなってしまいます。

起床時間は意識していても、就寝時間が重要だと意識してなかった人もいるのでは?



寝る時間がズレるだけで、子どもの睡眠の発達に影響があると頭に入れておいてくださいね。



不規則な生活


3つ目の要因は、「不規則な生活」です。


就寝時間のズレとも関係がありますが、不規則な生活をしていたら、子どもの睡眠は安定しません。


夕食の時間、お風呂の時間、休みの日の過ごし方など、1日1日で違いがありすぎると、睡眠に影響が出てきます。


色々な場で、「規則正しい生活をしましょう」と言われていますが、子どもの発達においては、やっぱり大切です。


忙しい夜の時間


3つ目の要因は、「忙しい夜の時間」です。


夜の過ごし方が、バタバタしていると、子どもの気持ちは落ち着かず、お布団に入っても寝ることができません。


特に保育園の降園時間が遅い子は、夜がどうしてもバタバタしがちです。

18:30に降園した子が、21時寝るためには、帰宅してから約2時間しかありません。



ママは「早く寝かせなきゃ」と思って、急いでご飯を準備したり、お風呂にいれたりすると思います。


しかし、慌ただしい夜は、睡眠に適した過ごし方とは言えないんです…。


ママ目線から見たら、早く寝られるように一生懸命準備したのに、寝なかったら「なんで寝ないのよ!」とイライラしてしまうと思います。


しかし、そのイライラにも子どもは感づいて、余計に寝られなくなってしまいます。

しょうがない部分が大きいですが、子どもの睡眠には影響が少なからずあることを知っておくといいかもしれません。



日中の活動内容


5つ目の要因は、「日中の活動内容」です。


睡眠に影響する日中の活動内容は、大きく2つに分けられます。

・外遊び

・日中の精神状態



外遊びは、睡眠だけでなく、子どもの発達全体に影響があります。


しかし、保育園によっては、外遊びが十分にできない状況が発生しています。

・園庭のない保育園の増加

・園庭遊びの時間の制限



また、「日中の精神状態」も夜の睡眠に大きな影響を与えます。


保育時間が長い子は、ママやパパと関わる時間がどうしても短くなってしまいますよね。


1番一緒にいたい人との時間が短いと、気持ちが満たされず、寝られなくなることがあります。

眠いけど、もっとママと遊びたいんだ~



そういう子は、外で思いきり遊んでも、夜はなかなか寝られません。


保育園でもそういう子に、たくさん出会ってきました。


この問題は、なかなか解決するのが難しいです…。


しかし、ちょっとでも一緒に遊ぶ時間を作ってあげることで、気持ちが満たされて寝られるようになるかもしれません。


幼児に必要な睡眠時間


ところで、幼児に必要な睡眠時間ってどれくらいか知っていますか?


厚生労働省が出している「未就学児の睡眠指針」によると、幼児期3歳~6歳までの睡眠時間について、以下のように記載してあります。

睡眠時間は 10~11時間で,昼寝はさらに減少し,多くは 5 歳頃にとらなくなります。

https://www.mhlw.go.jp/content/000375711.pdf



最低でも「10時間」の睡眠時間が必要です。


保育園で1時間~2時間程度お昼寝すると考えると、夜何時に寝て、朝何時に起きればいいのか、見えてくるかもしれません。


幼児になると、レム睡眠(浅い睡眠)が少なくなり、ノンレム睡眠(深い睡眠)の割合が大きくなります。


レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルも、大人と同じ90分になります。

レム睡眠が減って、ノンレム睡眠が多くなるということは、成長ホルモンがたくさん出ているということです。



乳児期の睡眠も重要


幼児になって適切な睡眠の習慣を身につけるためには、乳児期の睡眠もとっても大切です。


生後1年以内に、人間の体内時計は整うと言われています。


乳児期に、「昼夜のリズム」に合わせて生活リズムを整えていくことが、その子の睡眠習慣に大きく影響を与えています。


十分な睡眠を取れないと?


幼児期に十分な睡眠をとれないと、様々な面で影響が出てきます。


睡眠が少なかった時の影響を以下にまとめました。

・脳の発達に悪影響

・身体の発達に悪影響

・昼間に眠くなる

・頭痛

・肩こり

・精神の発達に悪影響

・イライラする

・集中力、記憶力の低下

・感情を抑制できない



上記のように、睡眠時間が少ないことは、子どもの成長に大きな影響を与えます。


影響は思春期以降に出てくることも


幼児の睡眠の影響は、もしかしたら幼児の時期はそこまで目立たないかもしれません。


しかし、幼児期の睡眠不足や不規則な睡眠が、思春期になってから影響が出てくることがあります。

・イライラ

・夜更かしして朝起きれない

・憂鬱な気分から不登校に



「睡眠時間が短いけど、今元気だから大丈夫でしょ!」と思わず、幼児に必要な睡眠時間を確保できるように関わっていけるといいですよ。


幼児の睡眠の発達と母親の生活の関係性


幼児の睡眠の発達は、実は「母親の生活」と大きく影響していること知っていました?


もちろん、父親の生活も関係はありますが、父親よりも母親との関係性が強いようです。


母親が不規則な生活をしていると?


ママが不規則な生活をしていると、子どもの規則的な睡眠習慣は身につきません。


いくらママが「寝なさい」と言っても、ママの生活習慣が不規則だと、子どもは同じ時間に寝ることが難しいです。


ただし、ママも子どもと同じように早く寝なければいけない、というわけではありません。


ママ自身が、平日も休日もできる限り同じような生活リズムで過ごすことが大切です。

りさ
りさ

そんなこと言われても、
休日は遅くまで寝ていたいですよね…

現代のママは忙しい


現代のママは本当に忙しいです。

りさ
りさ

保育園でもたくさんのママに出会いますが、
仕事もして子育てもして家事もして
本当にすごすぎます。



女性の社会進出が当たり前になりましたが、ママにかかってる育児の負担は何も変わっていません。


日本の保育園でできることは、ママが仕事している間、子どもを預かり、保育することだけです。

育児の負担を減らすことはできません。



その中で、当たり前のように子育てをしているママは本当にすごいです。


ここまで、「子どもの睡眠時間をしっかり確保しなければいけない」と伝えてきましたが、ママができることは、もうすでにやっています。


日本のママは忙しすぎて、育児に使う時間は短くなっています。

待機児童問題も大切ですが、ここの問題もどうにかならないかな…と思ってしまいます。



大人の生活が夜型になってきている


大人の生活が夜型になっていることは、頭の中で意識する必要があります。


24時間営業のお店が多くなり、私たちの生活は知らず知らずのうちに、「夜型」になっています。


スマホやタブレットでいつでも好きな動画やゲームができるようになったことで、時間の感覚も鈍くなっているはずです。

20年くらい前だったら、テレビしかなかったので、「この番組が終わったら寝よう」みたいな感覚がありましたが、今ではそんなこと考えなくなってしまいました。



私たちの生活全体が、夜型になっていることを意識しなければ、子どもの就寝時間が遅くてもあまり気にならないかもしれません。


日本人は、子どもだけでなく大人も寝ないと言われているので、自分の睡眠時間も大切にしたいですね。


幼児の睡眠の発達を支えるためにできること


ママの育児にかける時間を増やすことは難しいですが、ちょっとした工夫で、幼児の睡眠の発達を援助できます。


今日からできる「睡眠の発達を支える工夫」を以下にまとめました。

・朝は自然光を浴びる

・日中は外で思いきり遊ぶ

・お風呂に入る

・寝る前1時間はリラックスタイム

・夜はお部屋の明るさに気をつけて

・寝る時は静かな環境

・21時を目標に寝る



誰でもできることなので、ぜひ意識してみてください。


朝は自然光を浴びる


朝、自然光(太陽の光)を浴びることは、体内時計を正常にする上で大切です。


人間の体内時計は、実は24時間サイクルではなく、約25時間だと言われています。


朝起きてすぐに太陽の光を浴びることで、体内時計がリセットされ、毎日同じリズムで生活できます。

☆ポイント☆
朝起きたらカーテンを開けましょう!



日中は外で思いきり遊ぶ


日中は思いきり遊びましょう。


保育園の日は、きっと保育園でたくさん遊んでから帰宅します。


休日もできるだけ晴れている日は、外で遊ぶ時間を作れるといいですね。


あえて公園まで行かなくても、近くを一緒に散歩したり、夏だったらお風呂で水遊びでもいいかもしれません。


身体を動かして遊ぶことはもちろん大切ですが、「ママやパパと一緒に遊ぶ時間」が、子どもの精神的な安定に繋がります。

☆ポイント☆
休日も身体を動かして遊ぼう!



お風呂に入る


夜は、しっかり湯船に入ることで、良質な睡眠に繋がります。


ただし、1つ気をつけてほしいことは、「子どもは大人よりものぼせやすい」ということです。


大人からしたら、まだ温まってないと思っても、子どもにとっては十分な入浴時間だということが多いです。


必要以上の入浴は、脱水症状などにも繋がるので、十分に気をつけてください。


寝る前1時間はリラックスタイム


寝る1時間前くらいからは、活発な活動はやめて、ゆったりとした時間を過ごせるようにしてみましょう。


絵本を一緒に読んだり、1日の出来事を話をしたり、心も体もゆっくりする時間を過ごすことで、お布団に入った時に、すぐ入眠することができます。

寝る前1時間は、子どもに言う小言も控えたほうがいいですよ(小声)



夜はお部屋の明るさに気をつけて


寝る時間が近くなってきたら、お家の照明の明るさも徐々に暗くしていきましょう。


家の中が明るいと、どうしても覚醒状態になりやすいので、お布団に入ってもすぐに寝られません。

最近の照明は明るいので、自分が思っているより気をつけたほうがいいかもしれません。



もちろん、スマホやタブレットなどの強い光を出すものを見るのもNGです。


寝る時は静かな環境


子どもが寝る時は、静かな環境にしましょう。


遠くでテレビの音が聞こえるなどにも注意です。


ママが子守唄を歌えば、子どもは安心して寝られるかもしれません。

保育学生
 

子守唄なんて知らないよ?



絶対子守唄を歌わなければいけないわけではなく、ママが好きな歌を歌ったら子どもは嬉しいですよ。


21時を目標に寝る


寝る時間の目標は、「21時」です。


遅くても21時には寝るようにしましょう。


とは言っても、18:30に降園、それ以降に降園する家庭は難しいかもしれません。

遅い子だと20:30、21:00に降園の子もいますよね。



そういう方は、「できるだけ毎日同じ生活をすること」を心掛けてみてください。


焦る必要はないので、ゆったりとした夜を過ごしながら、できる限りの睡眠時間を確保できるように生活していきましょう。


幼児の睡眠の発達の大切さを理解して


ここまで「幼児の睡眠の発達」について紹介してきました。


繰り返しになりますが、日本の子どもは寝ていません。


そして、大人も寝ていません。


つまり、大人が気づかないところで、幼児の睡眠の発達に大きな影響が出ている可能性があります。


この記事のおさらいを簡単にします。

・幼児に必要な睡眠時間は最低10時間

・様々な要因が幼児の睡眠の発達を邪魔している

・幼児期は遅くても21時に寝たい

・良質な睡眠にはちょっとした心がけが大切



ぜひ、頭の片隅に入れておいて、意識してみてくださいね。


ということで、今回は終わりにします。

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