乳児の言葉の発達をわかりやすくまとめました。言語環境が重要です

保育学生
 

乳児の言葉の発達について勉強したい!

ともだち
 

乳児の言葉について学びたいけど、本に書いてあることは難しいことが多い!



という方いませんか?


元保育士のRisaです。


乳児の大きな特徴の1つである「言葉の発達」。


なんとなく、どんな感じで発達するのか知っている方は多いですが、正確に理解しているという方は少ないのではないでしょうか?


勉強しようと思って本を手にとってみても、教科書や発達に関する本は、読みにくいし、難しくて理解するのが大変。


そう思っている方に向けて、今回は「乳児の言葉の発達」をわかりやすく紹介していきます。

◇この記事の内容◇

・乳児期の言葉の発達の順序

・乳児期の言語環境の重要性

・各年齢の言葉の発達



上記について、知ることができます。


乳児の言葉の発達をわかりやすくまとめました


早速、乳児の言葉の発達を見ていきましょう。


乳児の言葉は、下記のような順序で発達していきます。

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言葉の発達は個人差が大きいと言われているので、年齢に関しては目安だと考えてください。


しかし、順序は上記のように進みます。


乳児の言葉の発達を簡略して説明すると、このようになります。


では、少し詳しく見ていきましょう。


言葉の発達に必要な能力は生まれつき持ってる


赤ちゃんは、言葉の発達に必要な能力を生まれつき持っていること、知っていますか?


ここで、ポイントがあります。

言葉の発達に必要な能力を赤ちゃんは持っているが、話すことを学ぶためには、「大人」が必要である



上記を押さえておいてください。


赤ちゃんは、言葉を身につける能力は持っていますが、実際に使えるようなるには、言葉を話す大人がいないといけないんです。


乳児の言葉の発達は言語環境に左右されます


乳児の言葉の発達は、その子がおかれている「言語環境」が大きく影響していることも知っておく必要があります。


子どもが言葉を身につけるには、言葉を話す大人の存在が必要なことをお伝えしましたが、大人の言葉の豊かさによって子どもの言葉の発達に大きく違いが出てきます。

・豊かな話し方をする大人:子どもの言葉も豊かになる

・話し言葉が少ない大人:子どもの言葉は発達しない



上記のような特徴があり、よく話すママに育てられた子と、あまり話さないママに育てられた子の語彙力の違いは、1歳8か月の時点ですでに出ているという研究結果もあるんです。


また、子どもの言語環境は、学力にも影響が出てきます。

・数に関する言葉を聞く:算数的な言葉や認知が広がる

・数に関する言葉を聞かない:算数的な言葉や認知は広がらない



上記について改めて考えると、当たり前のことに思えますが、つい見逃してしまう部分であると思うので、覚えておくといいかもしれません。


赤ちゃんはどの国の言葉も理解できる


これも言われてみれば当たり前の話ですが、赤ちゃんはどの国の言葉でも理解することができるんです。


私たち日本人が苦手と言われる「R」と「L」の発音の違いも、赤ちゃんは聞き分けることができます。


次第に、不必要な情報を削り、1歳くらいで母語に対する偏りが出てくると言われています。


乳児の言葉の発達は生まれてから3年間が重要です


赤ちゃんは、言葉を発達させる能力を持って生まれ、生まれてからの言語環境に大きく左右されながら、言葉を発達させていくわけですが、「最初の3年間」が重要だと言われています。


アン・ファーナルドの研究では、

初期の言語環境が貧しかった子の言語処理速度は、言語環境が豊かな環境の子に比べて遅く、効率も悪いとわかっています

3000万語の格差赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ方 著:ダナ・サスキンド



上記のようなことがわかっています。


初期の言語環境に関係するのは、保育士も例外ではありません。

どっきり
 

え!保育士の言葉によっても子どもの言語発達に影響が出てくるの?



と思った方におすすめしたい本があります。



この本は、生まれてから3年間の言葉の環境の大切さ、どうやって言葉をかければいいのか、について学ぶことができます。


私も買いまいしたが、「言葉」を学ぶんだったら、これ必須ですね。



0歳の言葉の発達


ここからは、各年齢の言葉の発達について紹介していきます。


0歳は、子どもが言葉に出会い、言葉を使い始める大事な時期です。


数か月で、どんどん成長していくので、それぞれの発達を見逃さないようにしていきたいですね。


2~3か月の子の言葉の発達


2~3か月の時点で、子どもは言葉に興味を持ち始めています。

・アー、ウーなどの音を出す
 (クーイング)

・自分の声に気づく

・自分の声で遊ぶ

・音や話し声の方に顔を向ける



上記のような特徴があります。


この時期にしか見られないのが、「クーイング」です。


クーイングは、子どもが機嫌のよい時に見られ、最初は鼻から音を出しますが、次第に喉から音を出すようになります。


4~6か月の子の言葉の発達


4~6か月になると、「喃語」が見られるようになります。

・喃語が出てくる

・母と他者の声の区別ができるようになる

・音の高低がわかるようになる

・裸になると発声が増える



上記のような特徴があります。


喃語ってなに?


喃語は、子どもにとって大切なコミュニケーションツールになります。


最初の喃語は、たまたま出た音が言葉のように聞こえるところから始まります。


言葉のように聞こえた音(喃語)を大人が聞くと、このような反応をするのではないでしょうか?

マーマ―なの!マーマーだね。マーマ―って言えるようになったね。



大人が喜んで、繰り返し話すようになることで、子どもも「真似をしてみよう」「もっと話してみよう」と思うようになり、どんどん喃語が増えていきます。


喃語を使うと、大好きな大人が自分の方を見てくれると気づくと、さらに言葉が増えていきます。


また、喃語は「真似をする力」を育てるのにも、重要なポイントになります。


7~12か月の子の言葉の発達


7~12か月になると、喃語を使って子どもは、大人とコミュニケーションをたくさん取れるようになります。

・喃語に感情が出てくる
 (感情と言葉の関係が形成される)

・名前に反応するようになる

・音に強弱や高低をつけて話す

・モノや人を指す言葉が見られるようになる

・簡単な言葉を理解することができる
 (叱られたことがわかる)



上記ような発達が見られます。


この頃の子どもは、言葉だけでなく、視線や表情の変化も使って自分の伝えたいことを伝えようとすることができます。


言葉の理解もどんどんできるようになり、言葉の発達だけでなく、コミュニケーション能力の育ちを感じることができるようになるかもしれません。




1歳の言葉の発達


さあ、1歳です。


1歳の成長もびっくりするものがありますよね。

りさ
りさ

1歳児の担任をしていると、「この子ってこんなに喋るっけ!?」とびっくりすることがたくさんあります。



さあ、見ていきましょう。


1歳~3か月の子の言葉の発達


1歳になると、「一語文」が見れられるようになるのが大きな特徴です。

・一語文が出てくる

・2つの重ねた音が特徴の言葉を話す
 (マンマン、ブーブー、わんわんなど)

・発声の語数が複雑になってくる

・大人の歌の真似、言葉のリズムの真似ができるようになる



上記のような特徴があります。


この頃の言葉は、2つの重ねた音の言葉で溢れていますよね。

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一語文ってなに?


ところで、この時期から見られる「一語文」って何か説明できますか?


一語文は、子どもの生活に密接な言葉であることが多く、1つの言葉にたくさんの意味が含まれています。

・ママ→ママ、パパ、ジジ、ババ
 (子どもが好きな人)

・マンマ→ご飯のこと、食べたい、ちょうだい



このように、「一語」に複数の意味があります。

☆ポイント☆

大人は、「一語」に込められた言葉の意味(子どもが伝えたかったこと)を理解して、関わることが大切。



また、一語文は、伝達機能、指示機能、象徴機能の発達の表れでもあります。


1歳4~6か月の子の言葉の発達


1歳4か月~6か月の子の言葉の発達の特徴、こんな感じです。

・言葉とモノが一致し始める
 (ワンワン=犬)

・「ワンワンどれ?」など聞かれたモノを答えることができるようになる

・絵本の読み聞かせに興味を持つ

・大人の語尾の真似をする



上記のように、言葉とモノが一致し始めるので、一語文も言葉の数も多くなってきます。


1歳7か月~2歳の子の言葉の発達


この時期になると、「二語文」が見られるようになってきます。

・二語文が見られる

・30語前後の言葉が使えるようになる

・名前を呼ばれると返事をする

・目や耳など対になっているものを理解することができる
 (目はどこ?もう一つの目はどこ?など)

・親しい人の声なら声で誰の声かわかる

・肯定、否定、意思、疑問などを語尾の高低で表現できる

・友達の名前を呼ぶ



上記のように、言葉がどんどん成長していきます。


最初の頃の二語文は、2つの単語を繋げただけであり、まだ文法のルールは理解していないという特徴があります。

☆ポイント☆

文法は、子どもが自分で規則性に気づいたり、大人の働きかけで気づいたりします。



子どもの言葉が、どんどん増えてきたなと感じることができますね。


2歳の言葉の発達


乳児期ラストの2歳です。


2歳は、「語彙数増加の年」とも言えるくらい、びっくりする速度で、言葉を覚えて使えるようになっていきます。

・2歳:300語

・2歳6か月:500語

・3歳:1000語



上記のように、1年間で倍以上の言葉を覚えるんです。


2歳前半の子の言葉の発達


2歳前半の子は、二語文から三語文を使えるようになります。

・単語が増加する

・文法が正確になる

・「これ何?」が増える

・言葉と言葉の繋がりを意識するようになる

・大人の話(物語含む)を好むようになる

・絵本の読み聞かせが好きになる

・音やリズムへの関心が出てくる

・自分は使えないけど意味は分かる言葉が増える
 (受動的単語)

・自分のことを名前で呼ぶ

・日常で使うあいさつができるようになる
 (おはよう、さようなら、いただきます、おやすみ)



上記のように、たくさんの成長が2歳前半で見られるようになります。


この頃の子どは、「これ何?」と大人にたくさん質問をして、その会話の中でたくさんの言葉を覚えていきます。


2歳後半の子の言葉の発達


2歳後半の特徴と言えば「なんで?」ではないでしょうか?


この頃の子どもは、気になることでいっぱいです。

・「なんで?」が出てくる

・反対語の理解ができる
 (「いいーだめ」「スタート-ストップ」)

・人の名前を入れ替えて呼ぶことをおもしろがる

・赤ちゃん言葉が減ってくる

・覚えた詩や歌、短いお話をする

・意思や要求を言葉で話す



上記のような特徴が見られます。


この頃の「なんで?」は、言葉の増加に繋がっていきます。

☆ポイント☆

子どもの「なんで?」に大人が丁寧に関わることで、物事の関係性や意味、理由などに気づきながら、それに関係する言葉を習得していきます。



また、この頃から話し方がはっきりしてきて、赤ちゃん言葉から幼児言葉に移行していくのも特徴です。


▼この先の幼児の言葉の発達はこちらの記事から



乳児の言葉の発達が幼児期に繋がっていく


ここまで、乳児の言葉の発達について紹介してきました。


できるだけ、わかりやすく伝えてきましたが、どうだったでしょうか?



上記の図には、ここまで紹介してきたことがギュッと詰め込んであるので、確認してみてください。


乳児の言葉は、幼児期に間違いなく繋がっていきます。


(もっと正確にいうと、その子の将来の言語能力に繋がっていきます。)


ぜひ、子どもの言葉の発達を頭に入れて、普段の子どもの関わりに生かしてください。


▼さらに学びたい方は、この本1冊読めばOKです。



子どもの言葉の発達を豊かにできる大人でありたいですね。


ということで、今回は終わりにします。


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