子どもの発達を指の動きからチェック.乳児から幼児までの特徴まとめ

指の発達って
あんまり考えなかった

保育士として
子どもの指先の発達の
勉強がしたい



という方いませんか?


フリーランス保育士のりさです。


「指の発達」って考えたことありますか?


実は、私はちゃんと勉強したことがありませんでした。


今回、「子どもの指先の発達」を勉強したので、まとめていきます。

子どもの発達を指の動きからチェック


保育士として、「子どもの発達」を勉強することは大切ですが、実はよくわかないことが多い…。


特に「指先の発達」は、よく見ないと把握が難しく、身体の発達に比べて理解しにくいかもしれません。


子どもの指の発達を見る必要性


どうして、子どもの指の発達を見なければいけないのか。


保育士目線のメリットは、子どもの指の発達を理解することによって、「子どもの発達に合う玩具」を用意できるという点です。


発達に合う玩具を用意することで、子どもの遊びはどんどん広がっていきます。


逆に発達に合わない玩具が保育室にあると、

・子どもだけで遊べない

・いつまでもいじり遊びのまま



子どもの遊びの成長を妨げてしまう原因の1つになります。


成長を妨げるということは、せっかくの発達の機会を奪っていることにもなります。


手の平から指先へ


「子どもの指の発達」の特徴をざっくりまとめるとこんな感じです。

・手の平
  ↓
・指先



赤ちゃんの頃は、手の平全体で「モノ」をつかみますが、成長とともにどんどん指先を使えるようになってきます。


おもちゃの使い方を見てみて


子どもの指の発達を把握するためには、「玩具の使い方」を見るとわかりやすいです。


同じ玩具でも、発達が違えば使い方・持ち方が変わります。


保育士は「見よう」と心がけないと、気づけないことが多いので、意識して見ていきたいですね。

では、次は実際の発達を見ていきましょう。



子どもの指の発達「0歳児」


0歳児は、原始反射の手の動きから始まり、モノをつまめるようになるまであっという間に発達していきます。


原始反射の生後3か月


生後3か月くらいまでは、まだ原始反射の指の動きです。

・親指と人差し指:内側に閉じている

・小指と薬指:反射的によく開く



意図的に動かしているのではなく、反射的に手や指が動きます。


モノを握り始める「4か月~6か月」


4か月~6か月になると、「モノ」を握る行為が頻繁にみられるようになります。

・親指が外側に出る

・玩具を持たせると握れる

・他者が取ろうとすると引き戻す

・モノが指先に触れると、モノを見て両手で取る



目と手の協応運動の始まりの時期でもあるので、「見て取る」という行為も見られるようになります。


持ち替えができる「6か月~7か月」


6か月を過ぎると、「右手」から「左手」、「左手」から「右手」とモノの持ち替えができるようになってきます。


また、以下のような特徴もあります。

・親指と人差し指を90度程度広げられる

・5本の指を全部広げて、モノに近づける

・顔にかかった布を手で取れるようになる



モノを握った時に放すことがありますが、意図的ではなく「離れてしまう」「放してしまう」のが、この時期の特徴です。


つまめるようになる「8~9か月」


今まで、手の平全体でモノを握っていた子も、少しずつ「つまむ」ができるようになってきます。

・親指と中指の2本でつまむ
  ↓
・親指と中指、人差し指の3本でつまむ



「つまむ」という行為でも、発達の順序があるので、子どもの遊びをよく観察したいですね。


また、以下のような特徴もあります。

・手に持ったモノを別のモノに打ち付ける

・両手に1つずつの積み木等を持てる

・意図的に持っていたモノを放せる
 →新たな探索活動への広がり

りさ
りさ

「モノを持って放す」という行為が、
子どもの探索活動を支えているのか!



小さいものもつまめるようになる「10~12か月」


モノをつまむだけでなく、容器に入れる、という行為が見られてくるのがこの時期です。

・親指と人差し指の「指の腹」を使ってつまむ

・容器に入っているものを出す

・容器にモノを入れる、かぶせる、乗せる、合わせるをする

・ペン等でなぐり描きができるようになる

・両手にモノを持った状態で他者に手渡せる



「持つ⇔放す」だけでなく、様々な動きができるようになってくるのが、0歳児後半の子どもの特徴です。


子どもの指の発達「1歳児」


1歳児になると、さらに複雑で細かい運動ができるようになっていきます。


もっと小さいモノを持てる「1歳1か月~3か月」


この時期になると、親指と人差し指を使って、ビー玉くらいの小さいモノでもつまんで、別の容器に入れられるようになります。


他にも、以下の特徴があります。

・引き戸を開けたり閉めたりする

・積み木を重ねられる(3つ以上は難しい)

・積み木を自分の容器と相手の容器に分けられる

りさ
りさ

3つ以上は難しいという点が
発達のおもしろいところですね。



積むのが楽しい「1歳4か月~6ヶ月」


1歳になってすぐの時は、積み木を3つ積めませんでしたが、1歳半くらいになると、3つ以上の積み木を詰めるようになります。

・机上の積み木を手に取って全部落としていく

・一本の線を書いたり、曲線を書けたりする

・チェーンなどを小さな穴に入れられるようになる



どんどん細かい動きができるようになってきていますね。


崩れても直す「1歳7か月~2歳)


2歳が近づいてくると、積み木を積むだけでなく、崩れた積み木を自分から積み直すようになります。


1歳後半の子どもの指の発達の特徴は、以下のとおりです。

・積み木を並べる

・積み木を積む時に倒れそうなことを予測して手で支えてたり修正したりする

・シールやテープをはがして別の場所に貼る

・ピースや指組みができる

・ビンの蓋をねじって回せる



大きいモノの操作だけでなく、小さいモノの操作でも細かい動きができるようになっていきます。


子どもの指の発達「2歳児」


2歳になると、指先の力も強くなり、指先を使う運動がどんどん発達していきます。


指先に力が入れられる「2歳前半」


2歳前半の子どもは、小指を含めた指先の力が強くなり、以下の動きができるようになります。

・ひっぱる

・ねじる

・ドアのノブを回す

・ミカンの皮をむく

・粘土などの素材を変形できる



手の力を入れて、モノを持ち続けることもできるようになります。


別の刺激に対応して動かせる「2歳後半」


2歳後半になると、手や指先の動きだけでなく、他の刺激に合わせて手や指を動かせるようになります。

・音や光に対応して両手を開けたり閉めたりできる

・音や光を手掛かりにして握り直せる



他にも以下の特徴があります。

・左右の手にモノを持って力を入れて握り続けられる(1~2秒)
 →力を抜いてしまっても励ましがあれば握り直せる

・蓋を開けられる

・素材をねじる、曲げる、曲線の軌道を取る

りさ
りさ

モノを持って力を入れ続けるって
子どもにとって
簡単なことではないんだな~
と感じますね。



子どもの指の発達「幼児」


幼児になると、乳児ほど大きな変化は見られないかもしれませんが、年齢によって発達していきます。


同時から交互へ「3歳」


手を開けたり閉じたりするときは、左右の手を同時に開閉するのが基本です。


しかし、少しずつ片方の手を見て、開閉ができたり、3歳後半になると交互に開けたり閉めたりできるようになります。(両手を伸ばすとできなくなる)


他にも3歳の特徴は、以下の通りです。

・鉄棒にぶらさがれる

・粘土をちぎって顔をつくる

・粘土を粘土ベラで分割できる

・顔から手足がでる「頭足人」を書く

・両手に持ったボールを頭上から投げる

・ジャングルジムを1段登れるようになる

・紙を折ったり、折った後に方向を変えられる

・他の動きと手の動作を対応させることが難しい

・音や光に手の動きを同時に反応させることは難しい



手・指先の発達と同時に「認知」の発達も伴って、手を使って色々なことができるようになっていきます。


他の動きと手の動きを対応させることが、難しいということは、遊戯(ダンス)の振り付けを作るときの参考になりますね。


しながらするができる「4歳児」


4歳になると、「○○しながら△△する」ができるようになります。

・左右の手を交互に開閉する

・片手に紙を持ってはさみで紙を切れる



他にも以下の特徴があります。

・ひもを結べるようになる

・顔だけでなく胴体や手足を描く

・名前のようなものを書けるようになる



4歳の絵を見ていると、かなり細かいイメージまで具体的に描けるようになって、見ていても面白いですよね。


この時期になると、少しずつ「箸」も使えるようになってきます。

箸を使うタイミングの目安はこちら。


製作活動への意欲の高まり「5歳児」


5歳児の手・指先の発達を以下にまとめます。

・両手の交互開閉が確実にできるようになる

・腕を伸ばした状態でも両手の交互開閉ができるようになる
 →言葉を言いながら実行するのはまだ難しい

・道具を使った製作活動への関心や意欲が高まる

・粘土では全体の細かい部分を変形させることができる

・見本があれば四角形や三角形の特徴をとらえて書ける

・保育士の見本に合わせて手を操作し、修正、改善ができる



5歳児のころに芽生える「製作活動意欲」を最大に生かせるような、活動や室内の環境を整えていきたいですね。


子どもの発達を指の動きから見てみると


ここまで、子どもの指の発達を年齢別にみてきました。


何気なく見ていた発達も、細かく見ていくと、年齢でかなり違いがあることがわかりますよね。


個の発達を多様にみられる


子どもの発達を「指」まで細かく見ていくことは、個々の発達をさらに多様に見ることに繋がります。

・運動発達は早いけど指の発達はゆっくり

・運動発達はゆっくりだけど指先の発達は早い

・認知の発達と指先の発達の関係



子どもの発達をとらえる時、「運動発達」や「言語発達」が目立つので、ついそこだけで見てしまいます。


しかし、指先の発達を見ることによって、今までより子どもの発達を細かく見れるようになります。


また、発達を促せるような玩具の用意もできますよね。


参考にした本


今回この記事を書く上で、参考にした本はこちら。



このサイトでもよく出てくる本ですが、子どもの発達を学ぶならこの1冊を持っておけば、一通り勉強できます。


乳児から幼児まで網羅しているので、どの保育士さんも1冊持っていて損はないですよ。


今日からぜひ子どもの遊び方を見てみて


ぜひ、この記事を読んだら、今日、もしくは明日から子どもの遊びを見ながら、子どもの発達を見てみてくださいね。


きっと、新しい発見があるかもしれません。

りさ
りさ

私もちゃんと見ていこうと
思います!



ということで、今回は終わりにします。


▼さらに子どもの発達を勉強したい方におすすめ。


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