自我を保育の中で育てる11のポイント。保育士の一言が重要です

保育学生
 

「自我の育ちを支える」と言われても
どうしたらいいんだろう…

ともだち
 

子どもの主張をどうしても
押さえつけてる気がする…



という方いませんか?


元保育士のRisaです。


「自我」を育てていくって、難しいと思いませんか?


子どもが「こうやりたい!」と思った時と、大人の思いが違う時に、私はいつもどうしたらいいのかな…と悩んでいました。


今回は、「自我を保育の中で育てるポイント」を紹介していきます。

◇記事の内容◇

・思いがぶつかった時

・普段から心がけること

・自我の誤解



自我を保育の中で育てる11のポイント


自我とは、

自我保育,保育園,発達



上記のようなことです。

▼こちらの記事で詳しく紹介しているので、「自我って?」という方はこっちを先に読んでくださいね。



この「自我」が育つためには、「大人の関わり」がとても重要です。


自我が育つ課程で、子どもの思いと大人の思いがぶつかることがあります。


その時に意識したいポイントがこちらです。

①子どもの気持ちを言葉にする

②大人の思いを言葉にする

③子どもに決めてもらう

④時にはユーモアで対応

⑤時には叱っても愛情があればOK



上記は、「育ちの理解と指導計画(今井和子)」に記載されていたものになります。



乳児の発達や指導計画の書き方の参考になる本なので、乳児の担任は1冊持っておくと、役に立つ場面がたくさんありますよ。


①子どもの気持ちを言葉にする


1つ目は、子どもの気持ちを言葉にすることです。


これが最も大切だと言ってもいいくらい、重要です。


たとえば、「お部屋に入ろう」と声をかけた時、「園庭から部屋に入りたくない」と子どもが主張したとします。

○○くんは、もっと遊びたいんだね。



このように、子どもの思いを言葉にすることで、

ぼくの気持ちわかってくれた



と感じることができます。


もちろん、その後、すぐに部屋の中に入らなければいけない状況だとしても、「気持ちをわかってくれた」という1つのクッションがあるか、ないかで子どもの気持ちには大きな差がでます。

りさ
りさ

ただ、これがめちゃくちゃ難しいですよね…。
(私は難しいです…)



つい、「ダメ」と言ってしまいそうになったり、「ダメ」が先走ってしまうことがあるかもしれません。


その時は、「ダメ」と言ってしまったことはしょうがないので、そのあとに子どもの気持ちを言葉にしてあげましょう。


そうすれば、子どもの気持ちを受け止めることができます。


②大人の思いを言葉にする


2つ目のポイントは、「大人の思いを言葉にする」ことです。


子どもの思いと大人の思いがぶつかった時は、子どもの思いを言葉にするだけでなく、大人も伝えたいことは、子どもに伝えます。

○○くんがもっとお外で遊びたいのはわかるよ。
でも、先生はお部屋に入らなきゃいけないんだ。
先生がお部屋に入ったら、○○くんのことを見れなく
なるから、お部屋に入ってほしいな。



ほとんどの子どもは、大人の思いを丁寧に伝えれば、理解してくれます。


子どもは、自分の気持ちを保育士に受け止めてもらっているので、「しょうがないな~」と思いながらも、保育士の話を聞いてくれるんです。

「しょうがないな」みたいな顔を子どもがしているので、ぜひ見てみてください(笑)



優しい保育士さんほど、子どもの気持ちを受け止めるだけで終わってしまうと思うので、自分の伝えたいことは、子どもに伝えていきましょう。


その経験が、他者と「折り合いをつける」ということに繋がっていきます。


③子どもに決めてもらう


3つ目は、子どもに決めてもらうことです。


たとえば、「オムツを替えたくない!」と子どもが主張してきたとします。


そしたら、無理に連れていくのではなく、子どもに決めてもらいましょう。

今はオムツ替えたくないんだね。
じゃあ、いつ替える?
○○ちゃんが終わったらにする?
それとも△△くんが終わったらにする?



1歳や2歳前半くらいの子だったら、選択肢を提示すると、子どもは決めやすくなります。


また、自分で決めることができるような年齢になったら、「どうする?」と聞いてもいいかもしれません。


「自分で決める」経験をすることで、責任感が芽生え、大人の言いなりではない「自分」を意識することができるようになります。

これは、幼児組になっても大切なポイントです。



幼児になると、大人の指示に従って行動することもできますが、生活の全て大人の指示で動いていたらどうでしょうか?


保育士は、あくまでも「子どもの意思」を大切に関わっていくことが大切です。


④時にはユーモアで対応


4つ目は、「ユーモアで対応」です。


あまりにも「イヤイヤ」言っていたり、「グズグズ」していたりしたら、ユーモアで子どもに関わってみるのも1つです。

オムツ替えたくないと大騒ぎの子がいたら、

○○ちゃんの周りにはイヤイヤでいっぱいだ!
ここにも、あ!ここにも!!
ここも見つけた!
先生がイヤイヤ食べちゃおう!!パクッ!



スキンシップを取りつつ、遊びの中で気持ちを切り替えられるように関わるのも1つです。


また、ユーモアで関わることは、保育士にとっても気持ち穏やかに子どもに関わることができます。


イライラしてると感じたら、いっそのこと、ユーモアで一回子どもと遊んでみましょう。


⑤時には叱っても愛情があればOK


5つ目は、「愛情があれば叱ってもOK」です。


子どもの思いと大人の思いがぶつかる時、時には叱ることが必要な場面があるかもしれません。

「先生は怒っている」、「これだけは譲れない」と態度で示すことで、子どもも「すべてが思い通りにはいかないこと」に気づくかもしれません。



保育士だって人間です。


常に神様のように優しく接することは難しいです。


時には、感情と感情がぶつかり合うことも、大切だと個人的に考えています。

ただし、「あなたのこと嫌い!」のように人格否定するような言葉はやめましょう。



子どもの気持ちを受け止めて、子どもに真剣に向き合っていれば、叱ることも時には必要ではないでしょうか?


自我を保育の中で育てる「普段からの関わり」


ここまでは、思いがぶつかった時の関わり方について、紹介していきましたが、次は、「日常から心がけること」を紹介していきます。

⑥日常から子どもとの会話を多くする

⑦子どもの「好き」を尊重する

⑧やりたいを最大限にやらせてあげる

⑨「ありがとう」と伝える

⑩子どもと大人の優先順位が違うことを理解する

⑪理由をつけて説明する



ぜひ、上記も意識しながら、保育をしてみてくださいね。


⑥日常から子どもとの会話を多くする


日常から子どもとたくさん会話することは、とっても重要です。


自我の発達の中で、子どもは「言葉」によって、自分の行為をコントロールすることができるようになっていきます。


しかし、語彙数が少なかったり、言葉の意味を知らなければ、言葉で自分の行為をコントロールすることは難しいです。

▼大人の言葉の重要性はこちらの記事でも詳しく紹介!




特に、そっと・優しく・静かになどあいまいな表現は、意味を理解することが難しいので、このような言葉の意味を知ることができるように関わっていきたいですね。


⑦子どもの「好き」を尊重する


自我の発達の中で「好き」という感情はとても大切です。

「自我」の発達の記事でも紹介してます。


子どもは、自分の「好き」を否定されると、自分まで否定された気持ちになります。


自我の発達では、「自分」という意識がとても重要になってくるので、普段から子どもの「好き」には、ポジティブに反応していくことが大切です。

子どもの「好き」を一緒に楽しむのもいいですよね。



⑧やりたいを最大限にやらせてあげる


8つ目のポイントは、「やりたいを最大限にやらせてあげる」ことです。


自我の発達の中で、子どもの思いと大人の思いがぶつかり、子どもがやりたいと思ったことができないことがあります。


しかし、それ以外の場面では、「子どもがやりたい」と思ったことを、出来る限り尊重し十分に取り組むことができるように援助していくことが大切です。

全て大人がコントロールする必要はありません。



受け入れてもらえれば受け入れられる


子どもの「やりたい」を受け入れることは、大人の思いを子どもが受け入れることに繋がると考えています。


普段から、保育士が子どもの思いを全く受け入れずに子どもに関わっていたら、子どもは保育士の要望を受け入れてくれないと思いませんか?

大人同士でもそうですよね。
いつも話を聞いてくれない人からお願いされても、話を聞く気持ちになりませんよね。



子どもだって同じです。


あれはダメ、これはダメ、と子どもに伝えるのではなく、出来る限り子どもの要望を受け止めて、譲れない部分に関しては、丁寧に伝える、これを繰り返すことが、「自我」の発達で重要なことになります。

子どもも

この先生は、自分の気持ちを
受け入れてくれるから、
先生の話も聞こう



そんな風に思ってくれるはずです。


「受け入れれば、受け入れてもらえる」大人同士だったら当たり前のことですが、子どもとの関係でも同じことが言えますよね。


⑨「ありがとう」と伝える


9つ目は、「ありがとう」と伝えることです。


大人だからと言って子どもに「ありがとう」と伝えないのは、もちろんNGです。


「ありがとう」と子どもに伝えることによって、子どもは、

・人の役に立つことは嬉しい

・人の役に立ちたい



そういった感情が出てきます。


こういった感情も「自我」の発達にとって大切です。


また、年齢の低い子でも「ありがとう」と伝えることで、相手が喜ぶことといたずらの境界がわかるようになってきます。


⑩子どもと大人の優先順位が違うことを理解する


10個目は、「子どもと大人の優先順位が違うことを理解する」です。


子どもと大人の思いがぶつかるとき(例:着替えてほしい)、

・大人:今すぐ着替えてほしい

・子ども:今遊んでいることが終わったら着替えたい



上記のように、子どもと大人で優先順位が違うことを知っておくことが大切です。


優先順位が違うことを知っておけば、

遊び終わったら着替えてね



と最初から子どもに伝えることができます。


また、今すぐ着替えてほしい時は、

おもちゃはそのままでいいから、着替えよう



と子どもの思いに寄り添った言葉をかけることができます。

「早く着替えなさい!」と言葉をかけるのでは、子どもの受け取り方が全く変わりますよね。



保育士の考えと子どもの考えは違うことを、頭の中で整理しながら、子どもに寄り添った言葉をかけることが大切です。


⑪理由をつけて説明する


11個目は、「理由をつけて説明する」です。


ここまでも紹介してきましたが、「理由」を子どもに伝えることは大切です。


園庭から室内に入る場面でも、「どうして今室内に入らなければいけないのか」を伝えることが大切です。

理由を伝える時は、「それ以降の生活の見通し」を持てるように伝えることが重要!



理由を知り、生活に見通しが持てると、子どもも納得して保育士の話を聞くことができるようになります。


「自我」の発達で大切な「折り合いをつける」ということも、スムーズにできるようになります。


担任間の協力が超重要


保育士が、自我の発達途中の子どもと関わるときは、「担任間の協力」がとっても大切です。


子どもの自我(気持ちや主張)に向き合うことは、時間がかかります。

そんなにすぐに折り合いをつけて次の行為に移ることは難しいです。



特に「イヤイヤ期」の子どもと関わるときや、主張が強い子と関わるときは、子どもと保育士が「1対1」で関わることが求められます。


そんな時に、担任間で声を掛け合いながら、アイコンタクトをしながら、じっくり関わることができる状況を作ることができるといいですよね。

りさ
りさ

私のクラスでは、
「ちょっと抜けるね」と
言って子どもと関われるように
協力していました。
(先輩も後輩も関係ありません)



もちろん、状況によっては、それができないこともあります。


そういう時は、役職者(園長先生や主任の先生)に協力を求めるのも1つの手です。

役職者がそういう対応に柔軟に対応してくれる園だといいですが、なかなか難しい保育園もあるかもしれません…。



どうしても時間をかけて対応することができない時は、子どもに素直に状況を説明して、無理やりになる部分もあると思いますが、次の行為に移るようにしましょう。

この担任間の協力が、これが一番難しいですよね…。



先輩から「早くしろよ!!無理やりでもいいからやって」なんて目で見られたら、子どもとじっくり関わることができなくなります…。


これを読んだ方は、ぜひ担任間で協力し合えるクラスづくりを目指してほしいなと思います。


自我を保育の中で育てる時の誤解


ここまで、自我を保育の中で育てる時の11個のポイントを紹介してきました。


ここからは、保育士をはじめ、子どもと関わる大人が陥りやすい、ポイントを2つ紹介します。


大人が一方的に抑え込むのは違う


自我の成長中の子どもと関わっていると、

保育学生
 

しっかり伝えないと言うことを
聞かない子になるのでは?



と思って、大人が一方的に抑え込んでしまうことがあります。


しかし、自我の育ちは、自分の思いと他者の思いとの間で葛藤し、折り合いをつけることが大切です。


大人が一方的に抑え込むのは、ただの「言いなり人間」を育てているだけです。


「イヤ」と言えることも成長だと認め、子どもの思いを受け止めながら、大人の思いを伝えていきましょう。


子どもの思いを全て受け入れるのも違う


逆に、子どもの思いを全て受け入れてしまう人も注意が必要です。


自我の成長の中で、子どもは

・人生には自分の思い通りにならないことがあること

・相手の思いと自分の思いの中で折り合いをつけること

・相手の気持ちを理解したうえで判断すること



上記のようなことを、身につけています。


全て受け入れてしまっていたら、これらの力は育てることが難しいです。


子どもの思いを受け止めることと、子どもの思い通りにすることは違うことを理解して、子どもに関わることが大切ですよね。


自我の育ちを丁寧に関わらないと?


自我の育ちの途中にある子どもと関わることは、体力的にも精神的にもかなりのパワーが必要です。


中には、めんどくさいと思って適当に関わってしまうこともあるかもしれません。


しかし、この自我の育ちに丁寧に関わらないと、子どもの成長に大きく影響が出てしまいます。

・全てを自分で決めないと納得できない子

・思い通りにならなければ、泣く・叫ぶ・叩く・乱暴にする



大きくなっても、上記のようになってしまう子に育つ可能性もあります。


保育士は、子どもにとって大切な時期に関わらせてもらっていることを、自覚しながら一人ひとり丁寧に関わっていきたいです。


自我の育ちには保育士の関わりが重要


自我を保育の中で育てる11のポイントについて紹介してきました。

①子どもの気持ちを言葉にする

②大人の思いを言葉にする

③子どもに決めてもらう

④時にはユーモアで対応

⑤時には叱っても愛情があればOK

⑥日常から子どもとの会話を多くする

⑦子どもの「好き」を尊重する

⑧やりたいを最大限にやらせてあげる

⑨「ありがとう」と伝える

⑩子どもと大人の優先順位が違うことを理解する

⑪理由をつけて説明する



上記が11個のポイントです。


あわただしい保育の中で、上記全てを意識して、保育することは難しいとは思います。


しかし、意識しようとするかしないかで、保育の質は間違いなく変わってくるはずです。

りさ
りさ

私も保育士してましたが、
常に全てできるわけではありません。
ただ、意識はしてました。



自我が育つためには、「保育士の何気ない一言」が大きな意味を持ちます。


それを理解したうえで、日々の保育を楽しんでいけたらいいですよね。


ということで、終わりにします。

▼ブログの更新情報、1対1の相談ができるLINE作りました。

りさの公式LINE



気軽に登録してくださいね☆

▼保育に関する記事はこちらから。

仕事
スポンサーリンク
りさをフォローする
保育士のハッピーなお部屋

コメント

タイトルとURLをコピーしました