愛着障害の問題点とは。元保育士が考察する保育園の課題

保育学生
 

愛着障害の問題点って結局なんだろうか?

ママ
 

保育現場の愛着障害の問題点はある?あるなら何が問題なの?



という方いませんか?


元保育士のRisaです。


愛着障害は、保育士にとってなじみのない言葉かもしれませんが、実はかなり大きな問題になりつつあります。


実際、私が担任したクラスにも「愛着障害かな?」と気になる子がいました。


今回は、「保育現場の愛着障害の問題点」を紹介していきます。

▼愛着障害について、あまり知らない方は、こちらを先に読むことをおすすめします。



愛着障害の問題点とは


愛着障害の保育現場での問題点は、いくつもあります。


下記のようなことは、愛着障害の問題点といえるのではないでしょうか?

・発達障害との誤解

・専門家が診断できない

・気になる子の増加

・愛着障害に対しての誤解

・支援がかなり難しい



上記について、紹介していきます。


発達障害との誤解


まず、1つ目の問題点は、発達障害との誤解です。


冒頭の記事を読んでもらえればわかると思いますが、愛着障害の子は、発達障害と似た特徴を示すことが多いです。


発達障害と似た特徴を見せることで、保育士は「この子は発達障害かな?」「発達が気になるな」と思って、発達障害に合わせた対応をしようとします。

中には、発達障害の理解もなく、全く対応されない場合もあるかもしれません。



しかし、愛着障害の子に対して、発達障害の子向けの援助をしても、その子が過ごしやすい環境にはなりません。


逆に不適切な対応であることもあります。


すると、

・改善がないことで保育士が疲弊する

・子どもは不快感が増える



上記のような状態になってしまうことが考えられます。


また、愛着障害の子は、保育園では発達障害と似た行動などが見られますが、家庭ではそういった行為を見せないことも多いです。

見せないというか、見せることができないという言葉のほうが正しいかもしれません。



すると、保護者が気になる行動に気づくことなく、過ごしてしまいます。


保育士は発達障害かも?(実際は愛着障害)と思っているのに、保護者は全く気付かない、という複数の誤解を招く可能性もあるんです。


専門家が診断できない


時には、保護者が子どもの気になる行動に気づいたり、保健師の巡回がきっかけで、発達障害の専門家を受診することになることがあります。


しかし、受診しても実際は愛着障害なので、診断されません。


発達障害だと思って受診したのに、発達障害ではないと言われると、保護者もどうしていいかわからなくなってしまう可能性があります。

保育士も保育園でどのように対応していけばいいかわからなくなってしまうかもしれません。



気になる子の増加


「気になる子」の増加も、愛着障害の問題点です。


これまで、気になる子といえば、「発達障害の子」がほとんどでした。


家庭環境が複雑になり、愛着障害の子が増えることで、気になる子が増えていきます。

発達障害の子も増えていると言われています。



気になる子が保育園で多くなることによって、適切な援助ができなくなっていきます。

・気になる子の増加
  ▼
・援助が届かない
  ▼
・放置になってしまう
  ▼
・活動についていけなくなる



上記のように負の連鎖になってしまいます。


気になる子が多くなってきているにも関わらず、そういった子にどのように対応・援助していけばいいかわからない保育士もいることも問題の1つです。


愛着障害に対しての誤解


愛着障害に対して、保育現場で働く人が誤解している点が多いというのも問題の1つです。

・愛着障害は母親が悪い

・いけない行為は叱ることが必要である

・集団の中に入れば成長が望める



上記は全て愛着障害の誤解です。


愛着障害は、必ずしも母親がいけないわけではありません。


父親も関係ありますし、その子の周りにいる大人に関係がある可能性もあります。


また、愛着障害の子を叱るという行為は、さらにひどくしてしまう場合もあるので、かなり注意が必要です。


愛着障害の子は、「愛着」に困難を抱えているので、集団の中に入る以前に、「1対1」の対応が必須になってきます。


こういった誤解が、愛着障害の子にとって、問題をさらに大きくしていくんです。


支援がかなり難しい


愛着障害は支援がかなり難しいという点も問題点の1つです。


愛着障害の子の支援(愛着形成)は、マイナスからのスタートだと言われています。


改善することは、可能だと言われていますが、かなり難しいです。

特に今の保育園の体制では、かなり難しいなと感じています。



愛着障害の子には、「1対1」の関わりが必須になってきますが、今の保育園で常に「1対1」で対応するって難しくないですか?


しかも、愛着障害の子は、クラスに1人とは限りません。

・愛着障害の子(複数人)

・ADHDの子

・自閉症の子

・知的障害の子



上記のようなクラスもあり得ます。

りさ
りさ

私が担任したクラスは、本当に上記のようなクラスでした。



その中で愛着障害の子の支援をしていくことは、かなり難しいです。


また、支援方法を知らない保育士が多いことで、なかなか適切な支援ができないことも問題ですよね。


愛着障害の最大の問題点とは?


たくさんある愛着障害の最大の問題点を挙げるとすると、

愛着障害について知らない人が多い



これが大きな問題ではないでしょうか?


今、読んでいる方は、「愛着障害」について、知っている方が多いかもしれませんが、ほとんどの保育士が「愛着障害」を知らないはずです。


保育士の多くは、親子関係に問題があると、子どもに悪い影響があるということは、気づいているかもしれません。


しかし、愛着障害の知識はなく、そういう家庭を見ると、「ダメな親」「育て方が悪い」という話をするだけで、その後の解決に繋げることはできません。

親が一生懸命育てているつもりでも、愛情の行き違いが起きれば、愛着障害になってしまうこともあります。



愛着障害について、知らない保育士が多いことは、かなり問題であると個人的に考えています。


愛着障害について学ぶ場がない


なぜ、「愛着障害」について知らない保育士が多いのか、最大の理由は「愛着障害」について学ぶ場所がないということです。


なんとなく「愛着」の重要性は知っているけど、愛着に困難がある子にどんな影響があるのか、どのように援助していけばいいかを知らない方は多いはずです。

・保育士養成学校で学ばない

・研修の機会がない



現状は、上記のような状態です。

私は、たまたま大学の時に「愛着障害」という言葉に出会って、勉強するようになりましたが、ほとんどの場合は知らずに養成学校を卒業すると思います。



また、愛着障害のことを理解するには、「発達障害」の知識も欠かせません。


「学ぶ場がない」+「複数の知識」が必要という点で、保育士が学びにくい分野になっています。

あ、でも大丈夫です。このサイトの記事を読んでおけば、ある程度の知識は学べるようになっています!





愛着障害の問題点にどう向き合っていくか


では、愛着障害の問題点に保育士がどのように向き合っていけばいいのか、下記2つが大切ではないでしょうか?

・愛着障害について学ぶ

・保育の中で人と人の関係を大切する



上記をもう一度大切にしていくといいですよね。


保育士としてのスキルも大切だけど


保育士として働き始めると、つい目先のやらなければならないことに対するスキルを身につけようとしてしまいがちです。

・手遊び

・製作の進め方

・絵本の読み方



もちろん、上記のようなことは大切です。


しかし、もっと根本的な「子ども」「発達」などに目を向けることも、時には必要かもしれません。


愛着障害の問題はさらに複雑化していく?


愛着障害の子は、今後も増えていく可能性は高いです。


必ずしもそうなるとは限りませんが、愛着障害は世代間連鎖することがあります。

愛着障害の親
  ▼
子どもの向き合い方がわからない
  ▼
子どもも愛着障害になる



上記のようなことが起こる可能性があります。


また、愛着障害の問題はさらに複雑化していく可能性もあります。


家庭の形が多様化していくことによって、愛着障害の問題も多様化していくかもしれません。

・離婚、再婚の増加

・親が育てずにベビーシッターが育てる時代

・子育てロボットの出現



上記はあくまでも予想ですが、将来このような社会になる可能性もあります。


これからの世の中は誰にもわかりませんが、家族の形が変われば愛着に問題を抱える子が増えることは、なんとなく予想できます。


愛着障害の問題に保育園全体で向き合う


このような中で保育士に求められていることは、保育園全体で愛着障害の問題に向き合うことができる体制を整えておくことです。


愛着障害の問題は、クラス担任、ましてやクラスのリーダー保育士だけで向き合うことができる問題ではありません。


子どもを愛着障害と決めつける必要は全くありませんが、愛着が気になる子がいるなら、保育園全体でどのように支えていくかを考えていくことが大切です。

・1対1の時間を作るための職員体制

・パニックになった時にどうするか

・落ち着くことができる場所は園の中にあるか



パッと考えるだけでも、話し合わなければいけないことはあります。


これを読んだ方は、ぜひ勤務している保育園で、どのように対応していくかを考えてみてほしいです。


愛着障害の問題点に保育園が向き合うことが求められてる


ここまで、愛着障害の問題点を紹介してきました。

・発達障害との誤解

・専門家が診断できない

・気になる子の増加

・愛着障害に対しての誤解

・支援がかなり難しい

・愛着障害を知っている人がいない

・愛着障害について学ぶ場がない



上記のように、たくさんの問題があります。


この問題を保育士は目をそらさずに、向き合うことが必要なはずです。


この記事がきっかっけで、さらに愛着障害を学ぼうと思った方は、この本がおすすめです。



愛着障害に関係する本を何冊か読みましたが、最もわかりやすく書いてあります。


また、愛着と発達障害のことを一気に学びたい方は、この記事がおすすめです。



ここ最近読んだ中で最もおすすめしたい本の紹介記事です。


ということで、今回は終わりにします。


▼保育に関する記事は、こちらもおすすめです。

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