愛着障害の子どもの特徴とは。あなたの身近にこんな子いませんか?

保育学生
 

愛着障害って何?

ママ
 

保育園に親との関係が気になる子がいるんだけど、どうなのかな…?




という方いませんか?


元保育士のRisaです。


「愛着障害」って言葉知ってますか?


あまり身近な言葉ではない気がしますが、子どもにとってかなり重要な問題なんです。


保育士をしていた時に、何人か気になるなという子に出会ってきました。


今回は、「愛着障害の子どもの特徴」について紹介していきます。


もしかしたら、あなたの身近にも気になる子がいるかもしれません。


愛着障害の子供の特徴とは


愛着障害の子供の特徴は、いくつかありますが、「行動」「言動」など様々な場面で見られます。


特に「感情面」で大きな困難を抱えている子が多いです。

・心身の発達の遅れ

・免疫機能の低下



上記のような特徴も見られます。


愛着障害の子どもの特徴は大きく2つに分けられます。

・抑制型
 ▶生まれてすぐに極端なネグレクトなどによって、愛着関係が人と持てない。他者に対して、無関心を示す。

・脱抑制型
 ▶部分的に愛着関係を結び、そこに取り残されている。他者に対して無差別的に薄い愛着を示す。



抑制型や脱抑制型の用語を覚える必要はないですが、2つの特徴を知っておくといいかもいれません。


愛着障害とは


具体的な愛着障害の特徴を紹介する前に、「愛着障害」と「愛着」について、おさらいしましょう。


愛着障害とは、

5歳未満までに親やその代理となる人と愛着関係を持てず、人格形成の基盤において適切な人間関係をつくる能力の障害

子ども虐待という第四の発達障害 著:杉山登志郎



生まれてから数年間で、特定の大人と愛着関係を持てないと、「愛着障害」になってしまいます。


愛着とは


また、「愛着」とは、何かというと、

子どもが不安な時に親(養育者)に対して特別な反応をすること

子ども虐待という第四の発達障害 著:杉山登志郎



定義は色々ありますが、どちらにしろ子どもの成長にとって、とっても大切な要素に変わりはありません。

▼愛着に関しては、こちらの記事で詳しく紹介しています。



愛着障害の子どもの12個の特徴


では、実際に「愛着障害」の子どもの特徴を見ていきます。


今回は、「やさしくわかる愛着障害」を参考にして紹介していきます。



上記の本は、愛着障害について、わかりやすく記載しているので、愛着障害について学びたい方におすすめの1冊です。


愛着障害の特徴を下記にまとめます。

①多動

②モノに対して

③口

④床

⑤人間関係

⑥姿勢

⑦服装

⑧危険行為

⑨愛情欲求行動

⑩自己防衛

⑪自己評価の低さ

⑫片付け



上記が、愛着障害の子どもに見られる12の特徴です。


これらは、全て見られるというわけではなく、子どもによって違いがあります。


多動


愛着障害の子は、多動が見られることがあります。


安全な場所や、安心できる場所がないことによって、多動になってしまします。


また、感情をコントロールすることも苦手なので、それによって多動になることもあります。


モノに対して


愛着障害の子は、モノに足して特徴的な行動を見せる時があります。

・関係ないモノを触る

・モノを大切にできない

・モノを振り回す

・モノが溢れている



上記のような特徴が見られます。


関係ないモノを触る行為は、愛着対象がいないために、愛着対象の代わりにモノを触ります。


小さい子がタオルや人形を持っているのと同じような行為ですが、愛着形成ができてくると、モノがなくても安心することができますが、愛着障害の子はできません。


また、モノを振り回す行為は、嫌な気持ちを紛らわせ、モノが溢れている状況は、モノに囲まれていないと安心できないために起こります。



モノや指を口の中に入れる行為も、愛着障害の子どもに見られる行為です。


口の中に入れることで、安心することができますが、「噛む」という行為の場合、ネガティブな感情が強いことを表しています。



愛着障害の子どもは、靴や靴下を脱いだり、床に寝転がったりする特徴があります。


そうすることによって、接触面積を大きくして、安心することができるんです。


また、寝ながら(安心した状態)で、他者へ攻撃してくることもあります。


人間関係


愛着障害の子どもの人間関係の特徴は、2種類あります。

・抑制型:人間不信。接触を嫌う。近づくこともNG

・脱抑制型:べたッと抱き着く。過度の身体接触を好む



愛着形成の過程によって、特徴に違いがあります。


姿勢


姿勢は、崩れやすいことが特徴です。


安心を感じることができないので、感情が不安定になって、動いたりモノを触ったりします。


服装


愛着障害の子どもの服装は、乱れていたり、季節感がなかったりします。


1つは、身だしなみを整えようとする感情が芽生えてないため、服装が乱れがちです。


また、服装に季節感がないことは、

・夏に長袖:安全を確保したいという気持ち

・冬に半袖:不快な感情を紛らわせたい気持ち



上記のような背景から起こることがあります。


危険行為


愛着障害の子どもは、時に「危険」と思われる行為をすることがあります。


不快な感情を紛らわせるために、高いところに登るなどをします。


また、怪我をしても泣かなかったり、痛みに鈍感な子もいますが、こういう子は、痛くて泣いても不安を取り除いてもらった経験や人がいなかったことが原因です。


愛情欲求行動


愛着障害の子どもは、「見て!見て!アピール」を強くすることもあります。


ちょっとの怪我で、ばんそうこうを大人に要求したり、自作自演の事件を起こしたりします。

わざと掲示物をはずして、「先生、これやぶれてたよ」などといった行為も自作自演の1つです。



また、静かな教室で大声や大きな音を出すこともあります。


大人に対して、「注目してほしい」という気持ちが出てきたり、刺激がない状況が苦手だったりするので、こういった行動をするんです。


自己防衛


愛着障害の子どもは、自己防衛が強いことがあります。


悪いことをしてしまった時に、「絶対やってない」と自分の行為を正当化して主張したり、大泣きやへらへらして話を聞かなかったりします。

全て自分を守る行為であり、安全や安心を感じることができないために、やってしまったことを正直に言うことができません。



大人が、ここで子どもを追い込んで白状させようとすると、「解離」という現象が起きてしまいます。


解離は、簡単に説明すると、不安な気持ちから逃げようとして記憶をなくしてしまったりすることです。

▼詳しくは、この本で紹介してあります。



自己評価の低さ


愛着障害のこどもは、自己評価が圧倒的に低いという特徴があります。


安全や安心が満たされていないので、自己効力感が低い子が多いです。

・自己効力感の低さ
   ▼
・挑戦することが少ない
   ▼
・認められる経験がない
   ▼
・自信がつかない



上記のように、負の連鎖になってしまい、自己評価の低下に繋がるんです。


逆に、「自己高揚」が見られる子もいます。


周りには、「できるよ」と言っているのに、全くやらなかったり、自分はできないのに、他人の行為を指摘したりします。


片付け


愛着障害の子どもは、片づけが苦手です。


片付けると、どういう気持ちになるのかわからなかったり、片付けることがよくわからなかったりします。



愛着障害の子供の原因


このように、愛着障害には、たくさんの特徴が見られますが、「なぜ、愛着障害になってしまうのでしょうか?」

保育学生
 

虐待とか、ネグレクトが原因でしょ?



と思う方が多いかもしれませんが、実は虐待だけではないんです。

・虐待

・親と子どもの愛情の行き違い

・愛着者が日によって変わる

・発達障害

・自閉症



上記のようなことも、愛着障害の原因になってしまいます。


虐待


虐待には、

・身体的虐待

・心理的虐待

・性的虐待



上記のようなことがあります。


日本では、年間15万件以上の虐待の相談があります。また、虐待に類似して、施設入所も愛着障害の原因になることが多いです。


親と子どもの愛情の行き違い


愛着形成のためには、子どもが求めるタイミングで、求めている愛情を親(養育者)が与えることが必要です。


しかし、この愛情に行き違いがあると、愛着障害になってしまうことがあります。



子どもが求めていないタイミングでの愛情は、大人は愛情を与えているつもりでも、子どもにとってはストレスになってしまうこともあります。


また、親が子どものサインに気づかないことも、愛着障害の原因になってしまいます。


愛着者が日によって変わる


愛着者が日によって変わることも、愛着障害の原因になってしまいます。

・月曜日:母

・火曜日:父

・水曜日:母



上記のように、曜日によって機械的に子どもの育児の担当が変わってしまうと、子どもは誰が愛着の対象かわからなくなってしまいます。


発達障害


発達障害の子の特徴から、親が思っていたような子育てができないことも原因になります。


発達障害の特徴を、周囲から「親のしつけが悪い」(実際はそんなことない)と非難されてしまうと、

・子どもをコントロールするような子育て

・愛着を無視した子育て



上記のような状況になってしまいがちです。

▼発達障害についてはこちらの記事を参考に



自閉症


発達障害の中でも、特に自閉症の子との愛着形成は難しいと言われています。


自閉症の特徴に、感情の認知に困難があるので、それによって愛着形成のしにくさを子どもも親(養育者)も感じてしまいます。


愛着障害の特徴を持つ子どもがいたら?


ここまで、読んできて、

保育学生
 

こんな特徴を持っている子ってたくさんいるんだけど…



という方もいますよね。


実際、愛着障害の子は、身近にいることが多いです。


もし、気になる子がいたら、下記のようなことを意識してみてください。

・行動を観察する

・全体で支えていく

・叱らない



上記のようなことを、心がけてみると、子どもにとって生活しやすい場所になるはずです。


行動を観察する


気になる子がいたら、行動を観察してみましょう。

・行動にどんな特徴があるか

・何に不安を感じているのか

・不安を感じやすい場面はどんな時か



上記のように、子どもの様子を観察することによって、愛着に問題があるのか、他の問題があるのかなどがわかってきます。


子どもの状況が見えてくることによって、適切な関わりをすることができるようになります。


全体で支えていく


もし、愛着障害の子がいたら、全体で支えていくことが大切です。


保育園なら保育園全体、小学校なら小学校全体、クラスの担任だけではなく全体で関わっていくことが大切です。

基本的に担任だけでは対応していくことは、ほぼ無理です。



急にパニックになったり、感情コントロールができなきなかったりした時に、協力体制をとれるようにしておくことが必要です。


叱らない


愛着障害の子にとって、「叱られる」ということは、不安を感じやすい場面になります。


ちょっとの注意が、見捨てられたと感じる子もいるので、注意が必要です。


中には、強がっている子もいますが、不安を隠すためにやっていることもあります。


できるだけ、「叱る」という行為は減らして、子どもの行動の裏(気持ち)を考えて、関わっていくようにしてみることをおすすめします。


愛着障害の子どもの特徴と向き合う


ここまで、愛着障害の子どもの特徴について紹介してきました。


12個の特徴をおさらいします。

①多動

②モノに対して

③口

④床

⑤人間関係

⑥姿勢

⑦服装

⑧危険行為

⑨愛情欲求行動

⑩自己防衛

⑪自己評価の低さ

⑫片付け


上記のような特徴を見せる子どもは、実際多くいますよね。


これらの特徴は、愛着障害でなくても見られるものが多いです。

保育園にもクラスに複数名気になる子がいました。



そこで大切なことは、子どものことをよく見て愛着に問題があるのか、別のことに困難を抱えているのかなどを考えていくことです。


それによって、その子に合う適切な関わり方が見えてきます。


ぜひ、今回の記事を参考に、愛着障害について考えてみてください。

▼愛着についてもっと学びたい方はこちらの本がわかりやすいです。

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