虐待された子どもの特徴とは。親は虐待しているつもりじゃないかも

保育学生
 

虐待されている子どもの特徴ってどんな感じなのかな?

ともだち
 

保育士として虐待の知識は何を勉強すればいいのかな?



という方いませんか?


元保育士のRisaです。


保育士のみなさんにとって、「虐待」ってどんなイメージがありますか?


「余程のことじゃないと、関わることはないかな?」


と思っている人もいるかもしれませんが、実は身近な問題かもしれません。


今回は、「虐待と子ども」について紹介していきます。


虐待された子どもの特徴とは?


虐待された子どもは、特徴的な行動や様子を見せます。


虐待された子どもの特徴を紹介する前に、「虐待」についておさらいします。

保育士の方が「虐待」について考える機会は、多くないと思うので、ここで勉強しちゃいましょう。



虐待とは


虐待と聞くと、子どもがかなり厳しい状況で生活しているように思えますが、実はそれだけではありません。


専門家たちは、虐待という言葉よりも、「不適切な関わり」という言葉のほうがいいのではないかと言っています。


虐待に関しては、大きく4種類あります。

・身体的虐待

・性的虐待

・心理的虐待

・ネグレクト



上記4つの虐待があります。


それぞれの特徴を、子ども虐待防止の活動を行っている「オレンジリボン」のHPを参考に紹介します。

身体的虐待は、保護者が子どもに、殴る、蹴る、水風呂や熱湯の風呂に沈める、カッターなどで切る、アイロンを押しつける、首を絞める、やけどをさせる、ベランダに逆さづりにする、異物を飲み込ませる、厳冬期などに戸外に閉め出す、などの暴行をすることを指します。

https://www.orangeribbon.jp/about/child/abuse.php#03



虐待と聞くと、身体的虐待のイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?

りさ
りさ

言葉を見るだけで、苦しくなってしまう行為が並んでいますね…


次に、性的虐待です。

性的虐待には、子どもへの性交や、性的な行為の強要・教唆、子どもに性器や性交を見せる、などが上げられます。

https://www.orangeribbon.jp/about/child/abuse.php#03



性的虐待は、虐待の中でも気づきにくいと言われています。


自己申告もしくは、よほど近しい人が報告しないと、気づくことができません。


性的虐待は、父親から女児に対しても行われますが、母親から男児に対しての性的虐待もあります。


次は、心理的虐待です。

心理的虐待は、大声や脅しなどで恐怖に陥れる、無視や拒否的な態度をとる、著しくきょうだい間差別をする、自尊心を傷つける言葉を繰り返し使って傷つける、子どもがドメスティック・バイオレンスを目撃する、などを指します。

https://www.orangeribbon.jp/about/child/abuse.php#03



心理的虐待は、「心の死」まで追い込んでしまいます。


外傷がないため、気づきにくい可能性もあります。


最後は、ネグレクトです。

ネグレクトは、保護の怠慢、養育の放棄・拒否などと訳されています。

https://www.orangeribbon.jp/about/child/abuse.php#03



ネグレクトは、「育児放棄」という言葉でも表すこともあります。

・子どもを家に残して外出する

・食事を与えない

・衣服を着替えさせない

・登校禁止にして家に閉じこめる

・無視して子どもの情緒的な欲求に応えない

・育児知識が不足していてミルクの量が不適切

・パチンコに熱中して子どもを自動車内に放置する



上記ようなことがネグレクトに当たりますが、ネグレクトをしようと思っていなくても、「育児知識が不足している」ことで、子どもに不利益が起きてしまったら、ネグレクトに入ってしまいます。


日本の虐待の現状


日本の虐待の現状は、年々増加しています。


平成30年度の虐待の相談件数は、「15万9850件」であり、平成29年度よりも、「2万6072件」も増加しています。(数値は、「平成30年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数」を参照)

詳しくは、厚生労働省のHPを参考にしてください。▶厚生労働省のHP



子どもの数は年々減っているにも関わらず、虐待の相談件数が増えていることを考えると、日本の虐待の現状が、かなり厳しい状況になっていることがわかります。


保育士の方々も、被虐待児(虐待されている子)に出会う可能性が高くなっているということではないでしょうか?


4つの虐待の割合は、下記のようになっています。

・心理的虐待:約55%

・身体的虐待:約25%

・ネグレクト:約18%

・性的虐待:約1%

参照:平成30年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数



虐待されている子どもの中には、亡くなってしまう子もいます。


1週間に1人あたりの子どもが、虐待によって亡くなっていると言われています。


虐待された子どもの特徴


このような現状を知った上で、虐待された子どもの特徴を紹介していきます。

・何日も服を着替えない

・風呂に入ってない

・落ち着かない

・気分のむらが激しい

・誰にでもべたべたくっつく

・注意されると、気持ちが爆発する

・暴れまわったあとはぼーっとする

・感情のこもってない目で見てくる

・弱い者いじめをする

・食べているのに全く太らない



上記が虐待されている子どもの特徴の一部です。


保育士のみなさん、実はこんな子に心当たりありませんか?


もしかしたら、身近に虐待されている子がいるかもしれません。


また、虐待されている子どもは、下記3つの特徴を示すこともあります。

・愛着障害

・発達障害

・解離



上記について、ここから紹介していきます。


虐待された子どもの特徴「愛着障害」


虐待された子どもの多くが、親や養育者との「愛着」に問題があり、「愛着障害」になってしまうことがあります。

▼愛着障害について詳しく知りたい方はここから。



愛着は、子どもの発達にとっても最も大切なことであることは、保育士のみなさんも知っているかもしれません。


子どもに最も大切なことが、虐待によって奪われてしまいます。


虐待が幼少期であればあるほど、愛着障害が起こりやすく、程度がひどくなってしまします。


虐待された子どもの愛着障害の2つのパターン


虐待された子どもの愛着障害には、大きく分けて2つのパターンがあります。

・抑制型:他者に対して無関心

・脱抑制型:誰にでもべたべたしてしまう(薄い愛着)



抑制型は、生まれてすぐから虐待されている子どもに起こりやすく、脱抑制型は、親が全く子どもに関心がないわけではないが、場面によっては虐待されてしまった子に起こりやすいです。


虐待されている子は、常に「緊張状態」で生活しているので、愛着障害になってしまいます。


虐待された子どもの特徴「発達障害」


虐待された子どもの多くは、発達障害の子どもと似た特徴を示すことが多いです。


これは、「愛着障害」が大きく影響していると言われています。


愛着障害の子どもの特徴は、発達障害の子どもの特徴と似ている部分が多いんです。


発達障害とは、もともと生まれつきの脳の機能障害ですが、虐待された子の中には、生まれた時は問題がなかったのに、虐待によって、脳に異常が起きてしまい、発達障害のような特徴が出てくる子がいます。

中には、生まれた時から発達障害で、発達障害による育てにくさから虐待になってしまうこともあります。



▼発達障害について、よくわからないという方はここから。



虐待は負の連鎖である


虐待が一度起きてしまうと、負の連鎖が始まってしまいます。

・虐待
 ▼
・愛着の問題
 ▼
・発達障害のような特徴
 ▼
・解離



上記のような状況になってしまいます。


「解離」って言葉って何?って思いましたか?次は、解離の説明をしていきます。






虐待された子どもの特徴「解離」


解離とは、脳には異常はないのに、心身のバランスが崩れてしまい、記憶や体験がバラバラになってしまうことを言います。


解離の症状を示す8割の子どもが、虐待児と言われるくらい、虐待された子どもの特徴として表れやすいです。


もちろん、乳幼児が解離を起こす場合も、少なからずあります。


解離の症状


解離の症状には、大きく2つの種類があります。

・記憶障害

・解離過程症状



上記の2つです。


記憶障害について、下記にまとめます。

・記憶が飛ぶ

・日によって能力(できること)が変わる

・ある年齢の記憶がない

・嫌な思い出がフラッシュバック



上記のような症状を見せることがあります。


解離過程症状は、下記のようになります。

・何かに操られているような気持ちになる

・お化けが見える、声が聞こえる

・多重人格

・物事に対して、実感がわかない



上記のような特徴があります。


小さい子が多重人格になるときは、人物になるのではなく、「イヌやネコ」などの動物になることがあります。


解離の原因


解離の原因の多くは、虐待による「トラウマ」です。


繰り返し嫌なトラウマが起こることによって、自分を守ろうとして解離が起こります。


虐待された子どもが解離を起こすのは、生き残るためなんです。

解離のような様子を見せる子は、自分を守るためにやってると考えると、対応が変わってきますよね。



自分から意識を離すことができれば、痛みや苦しみを感じることがないので、解離が起きてしまいます。


子供を虐待する親の特徴


このような虐待をしてしまう親には、どんな特徴があるのでしょうか?


虐待をしている親というと、子どもが嫌い、自分勝手であるというイメージがあるように思われますが、そうではないことも多いです。

・イヤイヤ期に耐えられない

・子どもに合わせた生活が苦手

・自分の親からも虐待されていた

・子どもの愛し方がわからない(愛がわからない)

・ママが一人で子育て(父親が全く協力してくれない)

・うまく愛せないことに気づく



上記も、虐待してしまう親の特徴です。


虐待をしたくて虐待してしまう保護者のほうが、少ないのかもしれません。


一生懸命育児をしているつもりでも、虐待になっていることもありますし、周りから自分の育児を虐待だ、と言って責められた気持ちになってしまう方もいます。


虐待してしまう親は助けてほしいと思ってる


虐待してしまう親の中には、自分ではどうしたらいいかわからず、悩んでいる人も多いはずです。


そんな時に、保育士は大きな役割を果たせるのではないでしょうか?


悩んでいる保護者の話を聞いたり、正しい知識を伝えたりすることで、保護者の困り感を少しは改善することができるかもしれません。


虐待の子どもの特徴を知る意味


ここまで、虐待の子どもの特徴を紹介してきました。


特徴をおさらいします。

・清潔感がない

・精神的に落ち着かない

・感情面に気になる部分がある

・太りにくい



上記のような特徴に加えて、愛着障害、発達障害、解離などと言った特徴も見られることがあります。


子どもの虐待の特徴を知れば対応できる


子ども虐待というと、身体的な虐待のイメージが強く、打撲跡や傷などを見て、判断することが多かったと思いますが、虐待は、身体的虐待だけではありません。


最も多いのは、心理的虐待です。


虐待の特徴を保育士が正しく知っていくことで、今まで以上に対応することができるようになります。

困っている子どもと保護者を救うこともできます。



ぜひ、今回の記事を参考にしてみてください。

▼さらに「子ども虐待」について知りたい方はこれがおすすめです。



私も読みましたが、「こんな子どももいるんだ…」と衝撃を受けた1冊です。


ということで、今回は終わりにします。

▼保育に関する記事はこちらから。

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