「いれて」には「いいよ」と言わなければいけないのか?



こんにちは。保育士のりさです。(記事書くの久しぶりになってしまいました。)


保育をしていると必ず聞くこの言葉。

・いれて

・いいよ/だめよ



子どもたちが、このやり取りをする時、あなたはどのように関わっていますか?



今回は、「いれて・いいよ(だめよ)」について考えていきたいと思います。(保育には正解がありません。この記事は、あくまでも保育士の私の経験と考えを中心にまとめていきます。)


「いれて」には「いいよ」と言わなければいけないのか


早速ですが、「いれて」には「いいよ」と言わなければいけないのか?という問題に対する私の回答は、「NO」です。



「だめよ」という場面があってもいいと考えています。


一人で遊びたい時だってある


子どもも一人の人間です。



一人で遊びたい時、一人で過ごしたい時だってあります。



「今は一人で遊びたいな」と思ったら、「いれて」に「だめよ」と答えたっていいはずです。


大人も一緒


自分のこととして考えるとよりわかりやすいです。



あなたが、「今は一人がいいな」と思う時(例えば、一人でゆっくり買い物したい時、一人でご飯を食べたい時など)、知り合いから「え、一緒に行っていい?」なんて言われたら困りませんか?

「どうにかして、断りたいな…」なんて思わないでしょうか?



その時の感情と似ているのではないのでしょうか?

りさ
りさ

ちなみに、私は一人がいい時は
断ります(笑)



大人も一人がいいと思う時があるのと一緒で、子どもだって一人がいい時だってあります。


「いれて」に「いいよ」と言えないと心配?


これを読んでいる人の中には、お友だちの「いれて」に対して「いいよ」と言えない子は、意地悪に育ってしまうのではないか?わがままになってしまうのでは?と心配している方もいるかもしれません。

りさ
りさ

そんなことないから安心して!



「だめよ」はいじわるじゃない


「いれて」に対して「だめよ」という子は、決して意地悪をしようと思っているわけではありません。

きっと素直に「一人で遊びたい」それだけだと思います。

「だめよ」=「いじわる」



そういう考えを持っているのは、大人のほうです。

しかも、「”だめよ”なんていじわる言わないで入れてあげなきゃ!」なんて伝えたら、子どもに「”だめよ”は意地悪だ」ということを教えることになります。


一人遊びは子どもの成長に必要


保育学生の時に子どもの遊びの発達で、

・一人遊び
  ↓
・並行遊び
  ↓
・連合遊び



と発達していくことを学んだはずです。

つまり、子どもの発達において、「一人遊び」はとっても重要です。

満足いくまで一人遊びを楽しむことで、お友だちと場所を共有することができるようになり、一緒に遊べるようになります。

十分な一人遊びの経験が、妥協しながら遊ぶということにも繋がります。


友だちとの遊びは大人が作るものではない


子ども同士の遊びは、決して大人が「一緒に遊びなさい」と設定してやるものではありません。

子どもは、「お友だちが必要だ!」と思えば、自然と一緒に遊び始めます。

大人が「ダメなんて言わないで、一緒に遊んだほうが楽しいよ」と言わなくても、子どもたちは自然とお友だちと遊び、一緒に遊ぶ楽しさを経験していきます。

りさ
りさ

「だめよ」と言っている子は
今は一人で遊びたいんです。



大人が「いいよ」と言わせてないか?


大人が「“いれて”って言われたら、“いいよ”って言ってあげないと」と子どもに伝えていると、子どもは、「大人に怒られるから“いいよ”って言わなきゃ」と思うようになります。

これで本当にいいと思いますか?



大人の顔色をうかがいながら生活するより、しっかりと自分の意思表示ができる子に育ってほしいと思いませんか?





「いれて」にはどう関わればいいか


それでは、「いれて」「だめよ」というやり取りで、大人はどのように関わればいいのでしょうか?

今回は、4つのポイントをまとめました。


①一人で遊びたい気持ちを大切にする


まずは、「だめよ」と伝えた子の「一人で遊びたい」という気持ちを大切にします。

発達に合わせて、「だめよ」と言った子に、こんな風に聞いてみるのはどうでしょうか?

・一人で遊びたかったの?

・(だめなのは)どうして?

他にも色々な聞き方があると思います。



そうすると、子どもはきっと自分の意思を大人に示してくれるはずです。

大人に伝えてくれた気持ちは、「いれて」と言った子に話します。

「○○くん、今は一人で遊びたいみたい」



子どもの発達によっては、自分で伝えるように話してもいいと思います。

このように関わることによって、「一人で遊びたい」という気持ちを認めることはもちろん、断られた子は、「相手には気持ちがあること(一緒に遊びたくても遊べない時があること)」を経験できるはずです。


②「いれて」という子の気持ちを伝える

でも…「いれて」って言った子の気持ちも
相手にわかってほしい



そうですよね。

「だめよ」と言った子には、「いれて」と言った子の気持ちもわかってほしいですよね。

「○○くんは、△△ちゃんと一緒に遊びたいんだって」



このように「だめよ」といった子に、「いれて」と言った子の気持ちを伝えると、少しずつ相手(”いれて”と言った子)の気持ちがわかってくるかもしれません。

ただし、②をする時には注意点があります。

・①の関わりを十分にしてから②に移行する

・最終決定は子どもがする



この2つ重要なポイントなので、少し解説します。


①の関わりを十分にしてから②に移行する


①を吹っ飛ばして、②をしてしまうと、「いいよ」と言わなければいけない雰囲気を大人が作ってしまい、意味がありません。

①の関わりを数か月続けることで、子どもは「この大人は自分の気持ちを尊重してくれる」と感じ、自分の意思をはっきりと伝えられるようになります。


最終決定は子どもがする


「○○くんは、○○ちゃんと一緒に遊びたいんだって」と伝えた後の決定権は、子どもにあります。

「いいよ」と言ってくれるかもしれないし、それでも「一人で遊びたい」と言うかもしれません。

大人に決定権はありません。

どっちの選択肢をとっても、間違いではありません。

決して、「一緒に遊びたいって言ってるのに、どうして一緒に遊んであげないの?」なんて言わないでくださいね。



大人だって、相手の気持ちを受け取った上で、一人でいたい時はあります。


③複数人で遊んでいる時も同じ


2~3人の子どもが遊んでいるところに「いれて」と言葉をかける時も、基本的には同じです。

複数人が「だめよ」と言うと、いじわるのように見えるかもしれませんが、いじわるするつもりではないことが多いです。

すでに遊んでいる子たちの中で、「遊び」の形が決まっているので、そこに新しいお友だちは入れたくないと思う気持ちは当然生まれます。


大人も同じ


この状況も大人と一緒です。

3人で共通の話題について話しているところに、何も知らない1人が「なになに!?何話してたの??」なんて突然やってきたら嫌じゃないですか?

「ちょっとトイレ行ってくるね~」なんて言って、その場を離れることもありますよね。

その状況と似ているはずです。

大人目線で考えたら、「どうして○○ちゃんだけ入れてあげないの?」と思うかもしれませんが、子ども目線で「どうして?」と考えると、関わりのヒントが見つかるかもしれません。



④「だめよ」と言われた子のフォローも忘れずに


ここまで、「いれて」「だめよ」の会話の時の関わり方について、紹介してきましたが、もちろん、「だめよ」と言われた子のフォローも大切です。

・一緒に遊びたかった気持ちに共感

・相手の状況(気持ち)を説明



「今は一緒に遊べないけど、時間が経ったら遊べるかもしれないよ」と伝えてもいいですよね。

「あとで遊べるかもしれないよ」と伝えた時は、その後のフォローを忘れずに。



少し時間が経って、「今なら一緒に遊べるかも?」と思ったタイミングで、「いれて」と言った子と一緒に「一緒に遊べるか」聞きに行くなどフォローが大切です。

りさ
りさ

そこで一緒に遊べれば
みんなハッピーですよね!



「いれて」「いいよ」は大人が決めてはいけない


ここまで、「いれて」「いいよ/だめよ」について考えてきました。



乳幼児期の子どものが一番する会話なのでは?と思うくらい、子どもたちは「いれて・いいよ」のやり取りを頻繁にします。


この頻繁に行われる会話の中で、保育士をはじめ身近な大人が「どのように子どもたちに関わるか」は、非常に重要なのではないでしょうか?


時には、コミュニケーション能力の成長に繋がり、時には大人目線を気にしながら生活する子になってしまうかも…。


子ども同士のやり取りは子どもが決める


繰り返しになりますが、「いれて」に「だめよ」と言うことは、決して悪いことではありません。(と私は考えています。)

大人は「いいよ」と言ってほしいかもしれませんが、それを決めるのは、「子ども」です。



どんなに小さくても、「子ども」が決めるのです。

「1歳だからわからないでしょ」と思う方もいるかもしれませんが、どんなに小さい子も意思があります。


それぞれの気持ちを認めながら、子どもに寄り添う保育・関わりができたらいいですよね。

ということで、今回は終わります。

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