発達障害の子が増えてると言われる中「保育士」として思うこと

フリーランス保育士のりさです。


発達障害の子どもが増えていると言われていますが、保育士のみなさんは普段の保育で、「発達障害」についてどんなことを考えていますか?

確かに私のクラスにも
発達障害の子いるな~



実際は、発達障害の子が増えているのではなく、発達障害への認知が広がり、増えているようにみえるとも言われています。


しかし、高齢出産なども影響し、発達障害のお子さんの数は確実に増えているという見方もあります。


今回は、「発達障害の子が増えていると言われる中で保育士として思うこと」を書いていきたいと思います。


あくまでも、一個人の考えであり、いつもの記事よりもまとまりがなくなるかもしれませんが、ご了承ください。


保育はやっぱり難しい


私が保育園で保育士をしていた時も、クラスに複数名の発達障害の子がいました。


発達障害の診断を受けている子もいましたが、その多くは「グレー」と言われる気になる子でした。


複数の気になる子がいる中で、保育していると思うこと、

りさ
りさ

保育が難しい!!!



綺麗ごとは言いません。


はっきり言って、難しいです。


毎日のように「どうしたらいいの?」と思うことばかりで、難しいな、大変だなと思っていました。


トラブルの毎日


発達障害の子がいるクラスは、毎日のように、というか数分ごとにトラブルが起きているなんてこと、あるかもしれません。

・ADHDの子がカッとなってお友だちを殴る

・自閉症スペクトラムの子がパニックになって大声を出す
(周りの子が「うるさーい」と言って余計に騒がしくなる)



例を挙げればキリがないくらいのトラブルが起こります。


保育士は、その1つ1つに対応しなければいけないので、1日が終わると疲労困憊なんてこともあります。


トラブルが多いことは、決して子どもが悪いわけではありません。

・私の関わり方が悪いんだよね

・お部屋の環境が過ごしにくいのかな

・興味がある玩具がないのかな…

・どうやったらみんなが過ごしやすいクラスになるかな



子どもが悪いわけではないからこそ、上記のように考え込んでしまい、寝られなくなる、なんてこともありました。


コミュニケーションの困難は援助が難しい


個人的に特に難しいなと思う場面は、自閉症スペクトラムの子と定型発達(わかりやすいようにこのような表現にさせてください)の子のコミュニケーションの場面です。


「いれて」「いいよ」と一緒に遊ぶ場面までは、スムーズにやり取りができるのですが、遊びが始まってからのやり取りが、なかなか噛み合いません。

「いれて」「いいよ」はわかりやすいコミュニケーションですが、遊びの中で行われるコミュニケーションって、かなり複雑で自閉症スペクトラムの子にとっては困難を抱えやすいのかもしれません。



保育士が、間に入ってできるだけわかりやすい言葉で伝えても、理解することは難しく、自閉症スペクトラムの子が固まってしまう…という場面に何度も出会ってきました。

りさ
りさ

多分、その子にとっては
お友だちの言葉も保育士の言葉も
わからなくて、情報も多すぎて
パニックになってしまったのかな…



普段だったら、子ども同士で話し合いながら遊びを発展させたり、子ども同士で難しい時は保育士が間に入って仲介すれば、子ども同士でやり取りができたりします。


しかし、それが難しいのが、発達障害の子です。

りさ
りさ

この場面には
何度も何度も悩まされました…



行事も大変で難しいです


行事もかなり頭を悩ませました。


発達障害の子にとって、日本の保育園、学校の行事はかなり大変なものだと思います。

りさ
りさ

みんなが同じことをするというより
それぞれが興味があること
得意なことを生かせる行事だったら
いいのになと思ってしまいます。



こんな風に考えても、今の日本では「同じことをする」のが当たり前になっており、保育士もそれに習って準備をします。すると…

・ADHDの子は興味がないからふらふらしている

・ADHDの不注意の子は話を聞いていない(聞くのが難しい)

・自閉症スペクトラムの子はいつもと違う状況にパニック



上記はあくまでも起こりうる困難の一部ですが、こんな状態で行事の練習をしなければいけません。


きっと、一人ひとりが楽しく参加できる方法はあるのかもしれませんが、全体を見ながら一人ひとりにも配慮するということは、簡単ではないです。


知的に遅れのない子が難しい


発達障害の子は、知的に遅れがない子と遅れがある子がいます。


知的障害もある子は、どの保育士から見ても個別の関わりが必要なことがわかるので、援助がしやすいです。


しかし、知的に遅れのない発達障害の子だと、保育士によっては以下のように考える人もいます。

・集中して話を聞けない子

・ルールを守れない子

・○○ができない子



一人でもそういう保育士がいると、なかなか適切な援助をすることが難しくなってしまいます。


また、「丁寧に関われば発達が追いつく」と考える保育士もいます。


もちろん、丁寧に関わることは大切ですが、発達障害の子にとって必要なことは、丁寧に関わることに加えて、適切な援助・支援をすることではないでしょうか?


子ども同士の関係にも影響する


知的に遅れのない発達障害の子は、お友だちにも勘違いされやすいです。


障害の特性が影響して、どうしてもトラブルに発展することが多く、以下のようにお友だちを認識してしまうこともあります。

・急に叩いてくる子

・話をしても聞いてくれない子

・遊びのルールを守らない子



本来なら、「クラスの1員」として認めてほしいと願うのですが、イヤなことを繰り返しされるされるのは、子どもでもイヤですよね。


大人同士でも発達障害に気づくことは難しく、気づいたとしても相手を理解できるとは限りません。


お友だちを理解してほしい、と思って保育していますが、実際なかなかうまくいかないことも多いのが現状です。


発達障害ではなく愛着に困難を抱えている子もいる


発達障害の子の保育を考える時に、同時に考えたいのが、「愛着」に困難を抱えている子の保育です。


下記の記事でも紹介しているように、愛着に困難を抱えている子は、発達障害の子と似たような特徴を見せることがあります。



一見、「発達障害なのかな?」と思ってしまいますが、実際は愛着に困難を抱えているので、困難の本質が異なります。


子どもとの関係づくりが最優先


愛着に困難を抱えている子は、保育士との関係づくりがとても重要です。


私も愛着に困難を抱えている子と出会ったことがありますが、信頼関係を築くことは、容易ではありません。

りさ
りさ

本当に難しいです。



つい、気になる行動に目を向けて、行動に対するアプローチをしてしまいがちですが、まず大切なことは、関係づくりだと考えています。


つまり、少し気になる子がいたら、「愛着形成」にも目を向けて、気になる行動の本質を見極めることが保育士には求められます。


加配は必ずしも必要なわけではない


加配についても考えていきたいと思います。


多くの保育園では、発達障害のお子さんに加配の保育士がついているはずです。


しかし、私は加配の保育士は必ずしも必要ではないと考えています。


子ども同士の関係を大切にしたい


障害があってもなくても、保育園という場所は、子ども同士の関係の中で成長できる場所であると考えています。


年齢が上がれば上がるほど、「お友だちの存在」が重要になってきます。


しかし、加配の保育士が発達障害の子に常に付いていると、お友だち同士の関係ではなく、常に「子ども‐大人‐子ども」の関係になってしまう可能性があると思いませんか?


もちろん、加配の保育士が必要な場面で適切に関われれば、子どもの成長に繋がりますが、保育士(大人)はつい必要以上に関わってしまいがちです。

りさ
りさ

保育士さんって優しいから
「何かしてあげなきゃ!」と
思ってしまいがちですよね。



加配の保育士の存在が、子どもの成長を邪魔してしまうこともあると思うんです。


生活面の援助は必要


もちろん、加配の保育士が必要な場面もあります。


生活面が苦手な子には、1対1で関わることが必要ですし、集団での活動が苦手な子には個別の関わりが求められます。


発達障害の子がいるから加配の保育士を付ければOKではなく、必要な場面で援助ができる保育士が、発達障害の子には必要なのかなと考えています。


保育園は療育ではない


発達障害は、早期教育・早期療育が必要だと言われています。


だからといって、保育園でも療育と似たようなことが必要なのか?私は必要ではないと考えています。


保育園だからこそできる経験を


保育園は、複数の子どもが生活する場所です。


「子ども集団」だからこそできる学びというものが、たくさんあるはずです。

りさ
りさ

私は、子ども同士の関わりの中での
学びを保育園では大切にしたい!



保育園では、療育ではできないことがたくさんできます。

・たくさんの言葉を聞く

・お友だちの優しさに触れる

・時には思い通りにならないことも経験する



上記のような経験を大切にするために、あえて療育で行うような学習の時間を設けなくてもいいのではないかと考えています。


発達障害の子が増えてきたから、療育的な保育をしたほうがいいんじゃないか?と考える人もいるかもしれません。


しかし、私個人としては、療育寄りになるより、保育園でしかできない経験をしてほしいですね。


発達障害の子も含めて1つのクラス


ここまで、「発達障害の子が増えていると言われる中で保育士として思うこと」を書いてきました。


発達障害の子が増えているかはわかりませんが、保育園で働いているとどのクラスにも「気になる子」「発達障害かな?」と思う子がいることを感じます。


発達障害ことを勉強していても、発達障害の子を含めて保育って難しいなと感じますし、日々悩みが尽きません。


ですが、どの子もクラスの1人として受け入れて、どの子も生活しやすく楽しいと感じられるクラスを作っていきたいと考えています。

りさ
りさ

「作りたいです!」と言ったからといって
簡単にできるわけではないんですけどね。



きっとこれからも、「どうやって関わればいいかな?」と悩み続けながら、保育していくはずです。

りさ
りさ

保育の私にとって「大変だー」は
「楽しい」「面白い」の言い換えですね



ということで、今回は終わりにします。

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