子育てで大切なことを教えてくれる1冊「子育てで一番大切なこと」を紹介(前編)

保育学生
 

結局、子育てで大切なことってなんだろう?

ママ
 

子育てに役立つおすすめの本が知りたい!



という方いませんか?


元保育士のRisaです。


先日、読んでてかなり面白い本に出会えました。



精神科医の杉山さんが書かれた本ですが、子育ての本質を教えてくれる1冊でした。

・これから子育てをする方

・子育て中の方

・子どもと関わるお仕事をしている方



上記全ての方に、1回は読んでほしい1冊です。


今回は、「子育てで一番大切なこと」を紹介していきます。


おすすめポイントがたくさんあるので、「前編」「後編」に分けていきます。


子育てで大切なことを教えてくれる1冊


「子育てで一番大切なこと」は、子育ての本質を教えてくれる本です。


内容はこんな感じ。

・子育てで大切なこと

・愛着

・発達障害

・発達障害と愛着

・子どもの貧困



前半は、上記を紹介します。


後半では、

・乳幼児期に大切なこと

・小学生の時期に大切なこと

・社会的養護について

・まとめ



について紹介していきます。


では、さっそく見ていきましょう!


良い子育てとは?


「良い子育て」なんだと思いますか?


この本では、「良い子育ては子どもの特性によって違う」と紹介されています。


確かに、保育士をやっていても、全ての子に合う保育はなくて、一人ひとりに合わせた関わりを心がけていました。


つまり、「これが良い子育て」と言えることはないということです。


高齢出産のリスクを知っておくべき


高齢出産のリスクについても紹介されています。


子育てをする方、これから家族を持つ方は、「高齢出産のリスクを知っておくべき」だと、感じましたね。


出産に最も適しているのは、「18~20歳」だそうです。


年齢が上がることによって、生まれてくる子どもの発達障害等のリスクが上がっていきます。


女性の年齢だけでなく、パパになる男性の年齢が高齢でも、リスクは上がります。

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女性の社会進出などにより、高齢出産が増えてきている時代だからこそ、リスクを知っておくべきではないでしょうか?


高齢出産を否定するのではなく、その問題と向き合っていかなければいけないことを、知っておくのと知らないのでは、対応も変わってくるはずです。


子どもは3歳までがとっても大事


子育てで最も大切な時期って知ってますか?


タイトルにもある通り、「3歳まで」がとっても重要です。


杉山先生は、「3歳までは子ども中心の生活にするべき」とおっしゃっています。


そういえば、「3000万語の格差」の中でも、3歳までの重要性が書かれていました。



3歳までに満たされた環境で過ごしてきた子どもは、その後の困難も乗り越えていけます。


また、3歳までのパパとママの働く時間が、子どもに大きな影響を与えるそうです。

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日本では、家庭の事情などもあり、子どもを0歳から保育園に預けて両親ともにフルタイムで働いている場合が増えてきました。

1歳児クラスで12時間、保育園で生活している子もいます。



この状況をあなたがどう受け止めるかは、わかりませんが、子どものことだけを考えたら、決して適した状況ではないのがわかるかと思います。


しかし、男性の育休が取りにくかったり、時短勤務にするとその後のキャリアに大きな影響を与えたりする日本の現状で、3歳まで子ども中心の生活にすることは、なかなか難しいですよね。


しかし、仕事の時間を短くすることはできなくても、3歳までが重要だとわかっていれば、子どもと関わる時間の過ごし方が変わってくるのではないでしょうか?

保育士は、3歳までの時間が子どもにとって重要な時間であることを十分に理解して保育することが大切です。



子育てで大切なことのポイントは、

・子どもに合わせた子育てをする

・高齢出産のリスクを知っておく

・3歳までは子ども中心の生活を送る



こんなことを教えてくれました。


難しいテクニックはなく、子育ての基本を教えてもらった気がします。


子育てで大切なこと「愛着」


子育てで大切なことの2つ目のテーマは、「愛着」です。


愛着について、簡単にまとめます。

・乳幼児が特定の人と築く情緒的な関係

・養育者と接することによってつくられる

・大人になった時に社会的な行動に深く関係する



愛着とは上記のようなことであり、「アタッチメント」と言われることもあります。


「愛着」は、子どもを育てる上でとっても大切です。


愛着の4つのパターン


愛着には、4つのパターンがあります。

・安定型(B型)

・回避型(A型)

・アンビバレント型(C型)

・無秩序型(D型)



上記の4つがあります。


愛着では、よい状態とされているのが、「安定型」で、子どもと親(養育者)の関係が安定しており、子どもが親(養育者)の存在に安心を感じている状態を指します。

アメリカでは、もともと「回避型」が一般的な愛着の形でしたが、最近の研究では「安定型」のほうが良いとされているようです。



この4つの愛着のパターンの違いについて、下記にまとめます。

・安定型:子どもの要求に親が適切に応える

・回避型:子どもの働きかけ(泣く)などに相手をしない
     子どもの行動をコントロールしようとする

・アンビバレント型:親が気分で関わる

・無秩序型:虐待



上記のように、養育者の関わりで変わってきます。


下記の図には、それぞれの愛着のパターンの割合をまとめました。

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この数字を見て少しびっくりしませんか?


10人4人の子どもは、何かしら愛着に課題があるということです。

つまり、30人クラスだったら、「12人」の子どもが愛着に課題がある…。



この数字ってなかなか衝撃的な数字だったんですが、みなさんどう思いますか?


もっと愛着に注目しながら、子どもと関わっていこうと強く感じる数字でした。


愛着には内在化が必要


愛着には、「内在化」というのがキーワードになってきます。


内在化とは、子どもの中に愛着関係がある人がイメージとしてあることです。


ママが目の前にいなくても、子どもの中にはママの存在があるので、不安を感じることなく過ごすことができる状態です。

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上記の図のように、子どもが親(養育者)のことを内在化することができるようになるのは、「3歳前後」と言われています。

また出てきました「3歳」の文字。愛着の面からも3歳までって本当に大切な時期なんですね。



十分な愛着関係を築くことができると、保育園で不安なことがあっても、頭の中にあるイメージのママが助けてくれます。


しかし、愛着に課題があると、トラウマに弱くて不安を乗り超えることができなくなってしまいます。


日本の保育の問題


ママ
 

愛着が大切なら保育園の先生と愛着関係を結べばいいんじゃないの?

ともだち
 

3歳までが大事っていうけど、保育園に預けておけば大丈夫でしょ?



と思う方もいますよね。


残念ですが、難しいです。


実際に保育園で働いていましたが、どんなに保育士が頑張っても、一人ひとりの子どもと十分な愛着関係を結ぶことは難しいです。


これは、日本の保育の制度上難しいです。

・乳児クラス1クラスあたりの人数が多い

・常に同じ保育士が関わることが難しい

・保育士1人あたりの子どもの数が多い



上記のような理由で保育園には、限界があります。


日本の保育園の現状、0歳児クラスが10人、1歳児クラスが20人のように、乳児クラスの人数がかなり多いことがあります。


保育士時代の経験を話すと、1クラスの人数が多ければ多いほど、保育士の目が届かない部分が出てきます。(保育士の人数が足りていても)


また、愛着には特定の大人との関わりが大切ですが、常に同じ保育士が関わることが難しいのも現実です。

排泄はパートさんが全て行う保育園もかなり多いです。
(本当なら特定の保育士が排泄、食事、お昼寝など全て関わることが望ましいですが)



保育士がどんなに頑張っていても、制度上子どもに必要な関わり全てを行うことが難しいことが多いということを、理解しておいてほしいです。


本の中でも、待機児童問題に関して、日本は1つの園の受け入れ園児を増やしているが、これが問題であると指摘してます。


愛着に関してまとめると、

・愛着は子どもの人生において重要な要素

・3歳までの関わりが大切

・保育園ではその役割を補うことが難しい



上記のように、愛着を知ることで、子育てで本当に大切なことの本質が見えてくる気がします。



子育てで大切なこと「発達障害」の理解


子育てをするなら、「発達障害」のことは、知っておいたほうがいいです。


現在、子どもの1割に知的障害、自閉症スペクトラム、ADHD、学習障害がいると言われています。


発達に凸凹がある(グレーゾーンと言われることもある)子を合わせると、さらに多くなります。


実際に、保育園にも「気になる子」が1クラスに複数人いました。


発達障害とは


発達障害は、生まれつきの脳の機能障害が原因で起こると言われています。

・自閉症スペクトラム:対人関係、コミュニケーション、こだわりに課題がある

・ADHD:多動性、衝動性、不注意といった特徴

・学習障害:読み、書き、計算など特定のことに課題がある



かなり省略して紹介すると、上記のような特徴があります。

▼発達障害については、下記を参考にしてください。



発達障害は、いまだに子育ての問題と言われることもありますが、そうではありません。


その子が悪いわけでも、保護者が悪いわけでもありません。


まずは、この点の理解が深まってほしいです。


発達障害とは単独で起こらない


発達障害は単独では起こらないということも、本の中で指摘されています。

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ADHDの3分の1が、学習障害であると言われるように、複数の発達障害を抱える子もいます。


保護者が発達障害のことを理解することは、自分の子を理解することに繋がります。


発達障害の子が、自分の力を生かして生活していくためには、保護者の理解が最も大切です。


ぜひ、今まで知らなかった人は、「発達障害」について興味をもってみてください。


▼さらに発達障害について学びたい方は、こちらがおすすめです。



子育てで大切なこと「発達障害と愛着障害」の関係


次のテーマが、「発達障害と愛着障害」の関係です。


愛着障害とは、先ほど紹介した「愛着」の形成に大きな課題があることです。


その愛着障害の多くが、発達障害と似たような症状を見せることがあります。


そして、児童養護施設にいる子どもの多くが、愛着障害であると言われています。

子育て中の方が愛着障害を知ることで、「愛着形成」の重要性をさらに実感することができます。



▼愛着障害を詳しく学びたい方はこの本が役に立つ



児童養護施設にいる子どもは虐待の経験がある


児童養護施設にいる子の多くが、愛着障害であることが多いとお伝えしましたが、その理由の1つが、「虐待の経験」だそうです。


ネグレクト(育児放棄)を含むと、虐待の経験がある子は、ほぼ100%と本の中で述べられています。


また、児童養護施設にいる子には、下記の特徴があります。

・自閉症スペクトラム:7割

・自閉症スペクトラムかADHD:8割



上記の症状を見せるようです。


愛着障害でも発達障害と似たような症状を見せることがありますが、児童養護施設にいる子どもは、発達障害をもともと持っているのか、愛着障害なのか、判断することが難しいという問題があるんです。


虐待された子どもの親も虐待の経験がある


虐待と聞くと、「親が悪い」と思う方が多いかもしれませんが、虐待してしまう保護者の大半が、虐待の経験があります。

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保護者自身も虐待の経験があり、精神面に困難を抱えながら生きていることがあるので、虐待の家庭には、子どもだけでなく、保護者のフォローも必要になってきます。


虐待までとはいかなくても、子育てのやり方がわからず、育児放棄気味になっている保護者は、保育園でも出会うことがあるので、あなたが思っているより身近な問題かもしれません。


虐待された子は常に緊張状態にいる


本来、親といる時間は、子どもにとって安心することができる時間です。


しかし、虐待された子は、安心できる時間がなく、常に緊張状態にいます。


緊張状態が続くと、トラウマを抱えやすく、脳自体が変わってしまうそうです。

常に緊張状態で生活するって、想像を絶するくらい厳しいことなんだろうと思われます。



子どもの「愛着障害」についてまとめると。

・愛着に課題があると愛着障害になってしまう

・愛着障害は発達障害と似た症状を見せることがある

・虐待が愛着障害の原因になることが多い



上記のようなことを抑えておきましょう。


子育てで大切なこと「子どもの貧困」について


前半最後のテーマは、「子どもの貧困」についてです。


子どもの貧困がかなり問題になっており、貧困が原因で十分な教育を受けることができないなどが起こっています。


自分には貧困は関係がない!と思っている方もいるかもしれませんが、ここからお話する話は、どの家庭にも起こりうる状況も含まれているので、ぜひ、読んでみてください。


子どもの貧困の大きな落とし穴


子ども貧困と聞くと、子どものケアが重要になってくると思われがちですが、実は、保護者にこそサポートが必要な場合があります。


貧困に関する福祉のサービスは、色々ありますが、親が発達障害などの困難を抱えていると、そもそも福祉のサービスを利用することができない、という場合が出てきてしまいます。

・申込書を書けない

・そもそもサービスを知らない

・相談する相手もいない



上記のような状態になってしまう方もいます。


母子家庭の貧困


「子育てで一番大切なこと」の中では、貧困の中でも「母子家庭の貧困」は、子どもに大きな影響を与えやすいと言っています。

・仕事の時間が長くなる
  ▼
・子どもと関わる時間がない
・関わってもストレスでイライラしてしまう
  ▼
・子どもの問題に繋がる



上記のような状態になってしまいます。

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この状況は、貧困家庭でなくても、長時間働いているママや、パパの協力を得られない家庭でも起こってしまうのではないでしょうか?


難しい問題ですが、ママが無理のない生活をできる限りできるといいですよね。


利用できる福祉のサービスはたくさんあります。


父子家庭の貧困


もちろん、父子家庭の貧困も子どもに大きな影響があります。


父子家庭の場合、金銭的に貧困になることはもしかしたら少ないのかもしれませんが、仕事の時間はどうしても長くなってしまいます。


仕事で頑張った分、疲れやストレスでネグレクト(育児放棄)気味になってしまうことがあります。


また、離婚で父子家庭になった場合、子どもは「ママに捨てられた…」と思ってしまうことが多いそうです。

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こういった状況で父子家庭の子も、たくさんの不安や寂しさ、緊張から、不登校やうつ病になってしまうことが多いです。


貧困の問題は、かなり難しい問題ですが、子どもには大きな影響があることを知っておかなければいけないですよね。


子どもの貧困については、

・子どもの貧困は世代間連鎖する

・母や父の疲れやストレスが育児に影響する

・様々なサポートが必要



といったことを教えてもらいました。


子育てで大切なことって簡単だけど難しい


ここまで、「子育てで一番大切なこと」の前半部分について、紹介してきました。


自分で読んでて感じたことですが、

子育てで大切なことって簡単だけど難しい



そう思いませんか?

・子どもの特性によってよい子育ては違う

・高齢出産にはリスクがある

・3歳までは子ども中心の生活を



上記のように、本では教えてくれましたが、これを理解することって簡単なようで、難しいですよね。


各家庭には、様々な事情があります。


事情を抱えながら、子育てをしていかなければいけませんが、全ての家庭で理想の子育てをすることって難しいはずです。


できなくても知ることが大事


しかし、できるできないに関わらず、

・愛着の形成

・発達障害

・虐待問題



上記のような点に関して、知識や子どもへの影響の大きさを知っておくことで、間違いなく子育てに生かすことができます。

愛着の形成の知識を知っている人と、そうでない人では、間違いなく3歳までの子どもとの関係に差が出てくるはずです。



ここまでは、「子育てで一番大切なこと」のほんの一部の要約です。


さらにこの本を読んで、勉強がしたいと思った方は、ぜひ読んでみてください。



間違いなく、あなたの子育てに大きな影響を与えるはずです。


ということで終わりにします。

育児
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