『「0歳児保育」は国を滅ぼす』あらすじ・感想.保育士が読んでみた

保育学生
 

『「0歳児保育」は国を滅ぼす』が
気になるけど、どんな本?

ともだち
 

『「0歳児保育」は国を滅ぼす』を
読んだ人の感想が聞きたい



という方いませんか?


フリーランス保育士のりさです。


『「0歳児保育」は国を滅ぼす』という本知っていますか?



なかなか衝撃的なタイトルの本ですが、今回は『「0歳児保育」は国を滅ぼす』を読んだので、紹介していきます。

りさ
りさ

保育士の方、子育て中(予定)の方は
一度読まないと損しますよ!

◇記事の内容◇

・あらすじ・感想

・保育士が思うポイント

・今後の保育の願い



『「0歳児保育」は国を滅ぼす』あらすじ・感想



『「0歳児保育」は国を滅ぼす』は、2016年に発行された心理療法家の網谷由香利さんが執筆した本です。

『「0歳児保育」は国を滅ぼす』あらすじ


『「0歳児保育」は国を滅ぼす』のあらすじを一言でまとめると、

「0歳児保育は、母子分離を引き起こし、母子分離が原因で様々な問題が起こる」ですかね。



この本は、「母子分離」の観点から、0歳児保育の危険性が述べられています。


本で紹介されている0歳児保育の危険性を以下にまとめます。

・保育園に預けることで母子分離が起こる

・母子分離は心理的虐待の一種である

・0歳児の母子分離のトラウマは成長してから思い出す(精神疾患になることも)

・保育園では保育士が変わる変わるお世話をしている

・お世話をする人が変われば赤ちゃんは混乱する



0歳で保育園に子どもを預けるということは、「母子分離」の状態になります。


母子分離とは、言葉の通り「子ども」と「母親」が離れることです。


人間は、他人のお世話がないと生きていけないほど、未熟な状態で生まれてきます。

赤ちゃんにとって、母子分離が起こることは、良い状態であるとはいえません。



人間は、ヒト科の生き物の中で最も未熟な状態で生まれてきます。


つまり、母親と一緒に生活しなければいけないんです。


『「0歳児保育」は国を滅ぼす』感想


『「0歳児保育」は国を滅ぼす』を保育士の私が読んだ感想は、「その通りだよな…」でした。


もともと私は、0歳児保育に反対です。


0歳児保育だけでなく、乳児の保育はかなり慎重になる必要があると、考えていました。

りさ
りさ

私が思っていたことを
文章にしてくれたような1冊でした。



本全体を通して、根拠となるデータがほとんどないので、「話の内容が薄い」と思う方もいるかもしれませんが、これが日本の「0歳児保育・乳児保育」の実際です。


0歳児から保育園に預けることが当たり前になっている今だからこそ、この本がきっかけに「0歳児保育」について考えてほしいです。

ただ、この本は色々と議論を呼ぶ気がします…。



しかし、これは1つの事実として受け止めて、これからの保育や子育てについて考えていかなければいけないと思います。

▼0歳児保育について考えたい方


著者の網谷由香利さんってどんな人?


ところで、この本を書かれた網谷由香利さんは、どんな方なんでしょうか?


網谷由香利さんは、心理療法家で臨床心理士の方です。


東洋英和女学院大学大学院人間科学研究科で博士号を取得しています。


心理療法を用いた「こころの治療」に取り組み、母子分離が原因で発症した「こころの病」の治療も行ってきました。


保育士が思う「ここ大事」なポイント


『「0歳児保育」は国を滅ぼす』を保育士が読んで、特に気になった部分を3つ集めました。


保育園の現状も含めた「大事なポイント」を紹介します。


極端な集団保育


1つ目は、「極端な集団保育」です。


本の中では、海外の母子分離による「共同保育」について、述べられています。


極端な集団保育を行ったことにより、親子関係の崩壊・子どもの人格形成に悪影響などが起こったそうです。


日本の保育(幼児教育)は、本で紹介されているような極端な集団保育ではありませんが、「集団保育」寄りの保育が0歳児でも行われることが多いです。

・食事は全員が揃うまで待つ

・食べ終わっても座ったまま待つ

・オムツ替えはトイレの前で座って待つ

・30分以上の誕生日会に強制参加



上記は、実際に0歳児保育で行われていることですが、本当に必要だと思いますか?

りさ
りさ

私は必要ないと思います。



日本の保育(幼児教育)は、「集団保育」を大切にされており、その影響が0歳児保育(乳児保育)にもあります。


しかし、本来の0歳児の生活に「集団で行動する」ということは、必要ないはずです。


0歳児で保育園に預けるということは、少なからず0歳児には相応しくない活動・生活のルールがあることを頭に入れておかなければいけません。


保育士の方は、今一度「0歳児に適した保育(生活)とは何か?」を考えてみるといいかもしれません。

0歳児保育が善とされている


2つ目は、「0歳児保育が善とされている」です。


0歳児保育について、「なんとも思っていない」「当たり前だと思っている」この状況が最も危険です。


待機児児童は、問題になっていますが、「0歳で保育園に預けること」が全く問題視されない日本の現状は、かなり危険だと思いませんか?


保育士の方は知っていると思いますが、0歳児保育(下記参照)は、赤ちゃんにとって適切と言える環境ではないですよね。

・オムツ替えは流れ作業のようにパートさんがする

・関わってほしい時に保育士の手が空いてない

・集団でお話を聞く時間がある

・寝たい時に眠ることができない



「保育園に預ければ保育士さんが適切にお世話をしてくれる」と思っている方も多いかもしれません。


しかし、日本の保育の制度では、難しい部分が多いと知っておいたほうがいいかもしれません。


赤ちゃんにとって、最も適切な環境は、「お家」であり、「ママ」と一緒にいることです。

母親と保育士は違う


3つ目は、「母親と保育士は違う」です。


保育園で働いていると実感できますが、保育士はママにはなれません。

りさ
りさ

どんなに愛情をもって子どもに
関わっていても、
ママには勝てません。



赤ちゃんは、たった一人の大好きなママにお世話をしてもらいたい、一緒にいたいと思っています。


しかし、「保育士」が赤ちゃんのお世話をすることと、「ママ」がお世話をすることは、大して変わらないと思っている方もいます。

実際は、全く違います。



「3歳神話」は嘘であるという話もありますが、個人的には早すぎる保育園入園は、子どもにとっても保護者にとっても、適切ではないと考えています。


今後の保育はどうあるべきか?


『「0歳児保育」は国を滅ぼす』を読んで、現状の日本の保育を踏まえて、「りさが思う今後こうなったらいいな~」をまとめてみました。


1クラスの人数を減らす


これは、必須でやってほしい!!!


現在の日本の保育の基準は、「1人の保育士に対する子どもの人数」は、各年齢決まっていますが、「1クラスの人数」は決まっていません。

しかし、絶対決めたほうがいいです。



以下のクラスは、どちらも基準を満たしていますが、クラスの雰囲気は全く違います。

・「子ども6人、保育士2人」のクラス

・「子ども12人、保育士4人」のクラス



1クラスの人数は、間違いなく少ないほうがいいです。


0歳児が12人も集まっているなんて、現実的ではありません。


子どもの数が増えれば、オムツ替えの時間はかかり、遊びたいおもちゃをすぐ使えることができなくなるなど、保育士も子どもも負担が増えます。


日本の現状、0歳児保育をなくすことは難しいです。


しかし、少しでも子どもが落ち着いて過ごせるように、1クラスの人数に基準を設けてほしいと願っています。

育児担当制を当たり前に


2つ目は「育児担当制を当たり前に」です。


育児担当制とは、食事・排泄・着替えなどの育児を特定の保育士(担当)が行う保育の方法です。


乳児は、「特定の大人が関わることが望ましい」と言われており、育児担当制を取り入れる保育園が増えてきました。

これを当たり前にしてほしい。



まだまだ、全ての保育園で育児担当制ができているとは言えません。


その時の状況によって関わる保育士が変わり、子どもたちは小さな混乱を日々繰り返しながら生活しています。


育児担当制が当たり前になることによって、少しでも子どもが安心・安定して園生活を送ることができるようになるはずです。


育休延長・時短勤務


3つ目は、「育休延長・時短勤務」です。


これは、保育園というよりも、社会全体の課題です。


育休が最低1年、希望する方は3年の育休が当たり前に取れるような仕組みができたら、赤ちゃんもママも幸せになれるはずです。


また、働き始めてからも「時短勤務」で働くことが当たり前にできるように、社会全体が変わってほしいと願っています。


「ライフワークバランス」という言葉がありますが、子育てと仕事のバランスが取りやすくなればいいですよね。


『「0歳児保育」は国を滅ぼす』から保育を考えてほしい


ここまで、『「0歳児保育」は国を滅ぼす』のあらすじ・感想を中心に、本書を読んで考えた日本の保育の未来などについて紹介してきました。


今まで、「0歳児保育」について考えたことがなかった方は、本書を読んで一度考えてみてください。



0歳児保育が本当に必要なのか、私たち大人は「子どもの利益」を見落としていないかを振り返るきっかけになるはずです。


この本を読むか読まないかで、「0歳児保育」に対する考え方が、全く変わったものになります。


ということで今回は終わりにします。

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