3000万語の格差を読んだ感想。全ての保育士と保護者におすすめしたい

ママ
ママ

3000万語の格差って本があったけど、どんな本なの?

保育学生
保育士

結構難しそうな本だけど、読んだほうがいい本?



という方いませんか?



元保育士のRisaです。


保育や子育てに関係する本を読むのは結構好きで、いろいろな本を読んできました。


その中でも特におすすめの「3000万語の格差」を今回紹介していきます。


3000万語の格差を読んだ感想


『3000万語の格差』、この本に出合ったのは、この本を翻訳した、「掛札逸美」さんの研修(講演会)に参加した時です。


その時に、掛札さん本人が紹介してくださり、読むことになりました。


『3000万語の格差』はこれです。



ダナ・サスキンドさんというシカゴ大学医科大学院・小児外科教授の方が書かれた本です。


感想を紹介する前に、簡単に要約をお伝えします。


3000万語の格差の要約


3000万語の格差は、異なる社会レベルに属する42家族の子どもを、「生後9ヶ月~3歳」まで観察した結果をもとに、書かれています。


特に「言語発達の差」に注目しています。


その中で下記のような結果が出ました。

〇3歳終わりまでに聞く言葉の数

 ・専門職についている家族の子ども
  ▶4500万語の発語を聞く

 ・生活保護世帯の子ども
  ▶1300万語の発語を聞く

「3000万語の格差」より引用



この2つの家族の子どもが、3歳終わりまでに聞く言葉の数は、「3200万語」の差がありました。


また、聞く言葉だけでなく、下記の差もありました。

〇3歳時点の子どもの語彙数の違い

 ・専門職についている家族の子ども
  ▶1116語

 ・生活保護世帯の子ども
  ▶525語

「3000万語の格差」より引用



3歳の時点で、すでに「591語」も語彙数に差が出ていました。


これは、専門職の家庭がいいという話ではなく、3歳までに聞いた言葉の差が、語彙数の差になったと考えてください。


この本では、この結果をもとに、0~3歳までの言語環境の重要性、特に「保護者と子どもの会話」が重要であると、様々な面から伝えてくれています。


3歳までに触れた言葉の数(言葉の質も含む)は、下記の発達にも大きな影響があると伝えています。

・IQ       ・語彙数

・言語処理速度  ・学ぶ能力

・算数の力    ・自己肯定感

・社会スキル   ・認知的発達

・会話のスキル  ・自己抑制

・成し遂げようとする能力

・可能性を最大に発揮する能力



「3000万語の格差」では、上記のように子どもの発達において、0~3歳までに保護者がどれだけ子どもに話をしたかが影響してくると言っています。

りさ
りさ

これを見た時、かなりドキッとしました。3歳までの会話がその子の将来の学力や精神面に影響していくんです。



また、子どもにどのように話すかについても具体的に紹介されています。


「3つのT」を意識するとよいことを、具体例をもとに伝えてくれます。


ざっと紹介すると、このような本です。


この本を読んだ、私の感想を下記にまとめます。

・子どもにたくさん話そう

・自分の言葉の質を高めよう

・自分の言葉に責任を持つ



1つずつ紹介していきます。


子どもにたくさん話そう


「3000万語の格差」を読んで、最初に思ったのが、「子どもにたくさん話そう」ということでした。


子どもが3歳までに聞いた言葉の数が、のちに学力に影響したり、生きる力(成し遂げ成功する能力など)に大きく影響したりすると言われると、自分が子どもに話しかける言葉の数の重要性を意識せずにはいられません。


自分の言葉の質を高めよう


子どもにたくさん話すことに加えて、「自分の言葉の質を高めよう」と強く感じました。


この本を読んでから、自分が子どもに話しかける言葉を意識してみると、自分のボキャブラリーのなさを実感しました。

例えば、子どもが花を見つけた時につい、「きれいな花だね」と言ってしまいませんか?

もちろん、それでもいい場面もありますが、「赤くてきれいな花だね」「花びらが小さいね」など、他にもたくさんの言葉で花を表現できるはずです。



子どもの興味に合わせて、パッと様々な言葉を話しかけることができるためには、自分の言葉の質を普段から高めていかなければいけないなと感じました。


自分の言葉に責任を持つ


3つ目に感じたことは、「自分の言葉に責任を持つ」ということです。


保護者や保育士が子どもにかける言葉は、その子の将来にかなり大きな影響があると「3000万語の格差」では伝えています。


ということは、子どもに話す言葉1つ1つに責任を持たなければいけないと感じました。


特に、子どもを保育するプロである保育士として、自分が子どもにかける言葉1つ1つを大切にしようと、この本を読んで考えました。


3000万語の格差は全ての保育士と保護者に読んでほしい


「3000万語の格差」を読んで、この本は全ての保育士と保護者に読んでほしいと思いました。


この本は、保育や子育てのヒントになることがたくさん詰まっています。


文字数は多いですが、基本的に保護者向けに書いてあるので、読みやすい内容になっています。


全ての保育士と保護者におすすめする理由は、これです。

・3歳までの言葉の大切さに気づく

・早期教育よりも自分の言葉

・長時間保育について考え直す

・実践方法が具体的に書いてある



上記について、詳しく紹介していきます。


3歳までの言葉の大切さに気づく


3歳までの「言葉の重要性」について、今まで考えたことがある方どれくらいいるでしょうか?


あまりいないのではないでしょうか?

りさ
りさ

私も、子どもにとって3歳までは重要な期間であることはなんとなく意識していも、「言葉」の重要性については、あまり考えたことがありませんでした。



個人差はありますが、1歳過ぎくらいから言葉を話し始めるようになり、2歳過ぎくらいからはっきりとした言葉を話すようになります。

この時点で、言葉の大切さに気づくことは難しいですよね。



しかし、この本を読むことによって、3歳までの言葉の大切さに気づきます。


なんとなく、3歳までって大事な時期なのかな~と思っている方も、科学的裏付けがあるからこそ、納得することができます。


早期教育よりも自分の言葉


日本では、「早期教育が大事です!」という言葉だけがひとり歩きしてしまい、1歳から通う塾や習い事が世の中にたくさんあります。


しかし、この本を読めば、どんな早期教育よりも保護者の言葉、保育士の言葉が子どもの将来の学力などに大きく影響することが、わかります。

早期教育には、お金がかかりますが、自分が子どもに話しかけることは、全くお金がかかりません。



早期教育が全て悪いということではなく、早期教育よりも子どもに話しかける言葉がどれだけ大切なのか気づくことができます。


長時間保育について考え直す


この本を読むと、長時間保育について考え直す人もいるのではないでしょうか?

「3000万語の格差」の解説部分にも長時間保育について記載があります。



長時間保育園にいる子どもは、どうしても1日に聞く言葉の数が少なくなってしまいます。


保育士の配置基準をもとに考えると、家庭と保育園では、差が出てきてしまいます。

・0歳なら:3分の1
 (子ども3人に1人の保育士)

・1歳なら:6分の1
 (子ども6人に1人の保育士)



家庭にいれば、常に保護者の方と話すことができますが、保育園は集団生活なので、常に保育士が1人の子どもに話しかけることは難しいです。


逆に、保育士は、それを意識して子どもたちと関わる必要があります。


保護者は、そのリスクがあることを知っておくことが大切ではないでしょうか?

決して保育園に預けることが、悪いということではありません。



このことを知っておくことが、働き方や休みの日の過ごし方を考え直すきっかけになるかもしれない、ということが重要です。


実践方法が具体的に書いてある


この本は、ただ理論だけでなく、実践例が具体的に記載してあることがおすすめできる理由の1つです。


先ほども少し紹介しましたが、「3つのT」を意識することが重要だと言われています。

①チューン・イン(Tune in)
 ▶子どもと一緒に話す

②トーク・モア(Talk more)
 ▶子どもと話す保護者の言葉を増やす

③テイク・ターンズ(Take turns)
 ▶子どもを対話のやり取りの中に引き込む



上記3つが「3つのT」です。


①チューン・インは、「子どもと一緒に話す」ということですが、やみくもに話すのではなく、子どもが関心を持っていることを話すことが大事だと言っています。


②トーク・モアは、「子どもと話す保護者の言葉を増やす」ことです。


3歳までの子どもの言葉は、まだ未熟です。


その子どもの言葉を膨らませるのが、保護者の役割です。

子:「抱っこ」

パパ:「お父さんに抱っこしてほしいの?」



上記のように、子どもの言葉を膨らませることが、後に子どもの語彙数を伸ばすと「3000万語の格差」では伝えています。


③テイク・ターンズは、「子どもを対話のやり取りの中に引き込む」ことです。


ここで、保護者が意識することは、「待つ」ということが大事です。


また、「どうする?」「なぜ?」という言葉をかけるのも効果的だと言っています。




3000万語の格差を読むと自分の行動が変わる


3000万語の格差を読むと、自分の行動が変わってきます。

・自分の話す言葉を意識するようになる

・子どもに積極的に話そうと思う

・ポジティブな言葉を使おうとする



感想でお伝えしたことと被る部分もありますが、「3000万語の格差」を読むことで、あなたの行動も変わるはずです。


自分の話す言葉を意識するようになる


保育士として、自分が子どもに話す言葉は気をつけていたつもりですが、さらに意識するようになりました。

りさ
りさ

意識した結果、自分のボキャブラリーのなさに気づいたんです。



どんな言葉を子どもにかけているか、子どもの力を伸ばすことができる言葉をかけているか、など今まで考えていなかった部分に意識を向けることができるようになりました。


子どもに積極的に話そうと思う


「3000万語の格差」を読んだほとんどの方は、子どもに積極的に話そうと思うはずです。

りさ
りさ

私もそう思いました。



特に保育士は、目の前にたくさんの子どもがいるので、意識してたくさん話しかけようとしないと、どうしても言葉の数が減ってしまいます。


「3000万語の格差」を読んで、子どもに話す言葉のポイントを押さえながら、少しでも多く子どもに話しかけようとするようになります。


ポジティブな言葉を使おうとする


「3000万語の格差」では、言葉の数の重要性とともに、言葉の質の重要性にも触れています。


ネガティブな言葉を子どもに話しても、子どもの発達に良い影響がないことはみなさんも知っていますよね。

しかし、ついネガティブな言葉を大人は話してしまいがちじゃないですか?



「3000万語の格差」の中では、3歳までに子どもに話す「誉め言葉」が自己肯定感に繋がると伝えています。


保護者が話す言葉がどれだけ大きな影響があるかを知ることができるので、改めてポジティブな言葉をたくさん使おうと意識するようになりました。


意識が変わると子どもと楽しい時間が増える


「3000万語の格差」を読んだあと、意識を変えて子どもと話をすることで、今まで以上に子どもと楽しい時間を過ごすことができるようになりました。


例えば、こんな会話がありました。

子「先生!ダンゴムシ!」

私「ダンゴムシ見つけたんだ。どこにいたの?」

子「あっちの土のところ」

私「あっちにいたんだ!土のところで何してた?」

子「お散歩してた!」



子どもがダンゴムシを見つけたことに「そうなんだ!」とだけ返すこともできました。


しかし、意識して会話することで、どんどん会話は広がっていきました。


会話の中で、子どもは色々なことを感じ、発見していることに気づくんですよね。


このように、大人の意識が変わるだけで、子どもとの時間はさらに楽しいものに変わっていきました。


3000万語の格差をぜひ一度


ここまで、「3000万語の格差」を読んだ感想とおすすめポイントなどを紹介してきました。


何度もお伝えしていますが、この本はママやパパ、保育士など小さい子どもに関わる方全てに一度読んでほしい1冊です。


「子どもとの会話」は、いつでもどこでもできます。


お金もかかりません。


その会話の重要性を見直すきっかけになるはずです。



ということで、今回は終わりにします。


育児
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